初めて犬を家に迎えてから行うこと@最初のトイレトレーニングが大切
犬を初めて飼う人は、まず犬を家に迎えてから何をするでしょうか。
ペットショップの狭い空間にいたから部屋で思い切り走らせますか?さっそく犬と一緒にボール遊び?残念ながらどれも不正解です。
犬を初めて家に迎えいれた際、必ず最初に行わなければならないことは、犬に排泄をさせることです。つまりは、トイレトレーニング。
実は、この一番最初のトイレトレーニングが成功するかどうかで、今後犬がきちんとトイレで排泄をするかどうかが決まってきます。そのため、まず犬を家に入れた際、犬を床には置かず、あらかじめ用意しておいた、トイレシーツを敷き詰めたケージに犬を入れます。
まずはケージの中でに犬を入れてあげる
犬は来たことのない場所に来て、大きなストレスや緊張感がかかっています。それが床に置かれると一気に緊張感が抜けていきます。するとすぐに便意が来るはずです。
そのタイミングで床に走り回らせてしまうと、必ずトイレシーツ以外の場所に排泄してしまいます。そうならないように、まずはケージの中に犬を入れ、排泄をするまで待ちます。
その際、あまり犬のことは見ないようにしてあげましょう。犬を見つめると、さらに緊張し、排泄をするのに時間がかかってしまいます。
褒めることと褒めないことをしっかりと分けるのが大切
犬を横目に放っておくと、やがて犬はオシッコをすると思います。犬がオシッコをしている最中、思い切り褒めてあげてください。このときの褒めるとは、「えらいねー!すごいすごい!」等、高く大きな声で褒めるようにしてあげましょう。
犬のオシッコが終わったら、すぐ褒めるのをやめ、トイレシーツを片付け、ケージ内を綺麗にします。そして次はウンチをするまでひたすら待ちましょう。忍耐強く待っていると、犬はウンチをしますので、またオシッコの時と同様に思い切り褒め、すぐに片付けます。
ここで気をつけておきたいことが一点あります。犬の排泄物が、トイレシーツから少しでもはみ出ていた場合、一切褒めてはいけません。褒めずに無言で片付けてください。
最初の3日間はケージの中でしつけをする
ここまでして、初めて犬を部屋に放せるのでしょうか?答えはいいえです。
犬を家に迎え入れた初日から3日間くらいは、家の環境に慣れさせてあげることが重要です。それまでは、ごはんを与えるとき、軽くボール遊びをしてあげるとき以外は、なるべくケージの中に入れっぱなしにしておきましょう。
このときに、犬がしつこく吠えたりするからと言って、ケージを開けてはいけません。家に迎え入れて数日間は、犬も夜鳴きをしますが、この際も徹底無視を心がけます。
ここで根負けして犬をケージから出してしまうと、留守番の出来ない、何か求めるときはギャンギャン吠える犬になってしまいます。これは大人になっても治らない癖になってしまうので、ケージの中に犬がいる際は、なるべく犬に構わないようにしましょう。
犬もケージの中では騒いでも無駄だと思うため、ケージにいるときは大人しく、ゆっくりと身体を休めることが出来る場所になるはずです。
犬を迎え入れて数日が経ち、やっと犬をケージから出せるとなったときにも、ケージは同じ場所に置くようにしましょう。あくまでケージは犬の落ち着くことが出来る場所と認識させておくことが大事です。
トイレトレーニングの手順
初めて犬を飼った人が直面する問題、それは先述したとおり、トイレトレーニングです。トイレトレーニングは、犬を飼って最初に行うトレーニングです。
まず、ケージ一面にトイレシーツを敷き、問題なく排泄が出来るようになるまでトレーニングを続けます。犬が床のニオイを嗅ぎそわそわしてきたら排泄の合図ですので、ケージに入れ、排泄をするまで待ちます。
先述のとおり、トイレシーツからはみ出ないようになったら、トイレシーツの大きさを少しずつ小さくしていきます。それを続け、大体ケージの半分くらいのトイレシーツの上でも、問題なく排泄をするようになったら、トイレトレーニングは完璧だと思います。そうすることで、ケージ内でトイレと寝床の切り替えが出来るようになります。
最初から犬用ベッドをケージ内に置くと、必ず犬はそこに排泄をします。犬からしたらトイレシーツも犬用ベッドも同じ「物」ですので、まずトイレの認識をさせることが重要です。
また、犬を留守番の出来る犬にしたいのであれば、そのへんにボール等のおもちゃを置くことはNGです。おもちゃはあくまで人と遊ぶときにもらえる「特別なもの」でなければなりません。犬を留守番させるときは、ケージに入れておくことをおすすめします。
犬は部屋に放しっぱなしにされると、部屋の主がいなくて混乱します。そして家具等にいたずらして、飼い主に怒られるはめになってしまいます。飼い主に怒られると、犬もストレスになり、飼い主との信頼関係も崩れてしまいます。そうならないためにも、犬をケージに入れっぱなしにしておくことをおすすめする理由です。
本記事のまとめ
まず、犬は大変頭の良い動物です。頭の良いと言うよりも、「察しが良い」と言ったほうが適切でしょうか。私たちからして「トイレ」と決め付けても、犬からしてみれば、ただの「物」でしかなりません。
その「物」を「トイレ」と認識させることが、しつけです。「犬は察しが良い」と言うことを頭に入れ、日々犬と生活をしていると、しつけが楽に出来るかもしれません。
なお、子犬のトイレのしつけについては、次の記事でわかりやすく解説されていますので、そちらの内容が参考になります。
【参考記事】超簡単!子犬のトイレしつけ方法をわかりやすく解説