メス犬を多頭飼いしたら先輩ワンコがお姉さんみたいになった
私の愛犬のラッキーは1歳で落ち着いたお姉さん気質。人間にも犬にも優しい鳥のササミが大好きな女の子です。
そんなラッキーも半年前までは、お転婆という言葉がとても似合うやんちゃな子犬でした。今の優しい性格は、その頃うちにやってきたもう1匹の愛犬マロンのおかげかもしれません。
マロンがうちにやってきたのは生後2ヶ月の時、ラッキーは7ヶ月でした。それまで自分より小さな犬を見たことがないラッキーは喜びと興奮ですぐにマロンにすり寄っていきました。
しかし、一方でマロンは自分より遥かに大きい犬を見るのは初めてで怯えてしまいケージからも出たがらず、ずっとケージの隅でうずくまっていました。多頭飼いするのはやっぱり難しいことなんだなと、改めて感じました※。
※ ワンちゃんを多頭飼いするときの注意点は以下の記事が参考になります。
一般的な注意事項⇒犬を何匹も飼いたいなら@多頭飼いの注意点を解説
雄同士を多頭飼いする場合の注意事項⇒雄犬同士を多頭飼いするときの注意点@体験談から語る
マロンに対してお姉さんの素振りをする先輩犬のラッキー
そんな生活が5日続いたある日です。いつものようにラッキーはマロンのケージの周りをグルグルと回っていました。
別段変わった様子はなかったので特に気にしていませんでした。しばらくして珍しくマロンがケージから外へ出てきたのです。
いつもならすぐにマロンに飛びつくラッキーですが、その日はマロンがケージから出るとマロンから離れじっと見つめるだけでした。それはマロンが元気に遊び始めても変わらなかったです。
ひとしきり遊び終えてマロンがケージに戻ると、ラッキーは自分のケージからお気に入りの骨ガムを咥えマロンのケージへと持って行き中に入れました。
それからいつも一緒のぬいぐるみやお気に入りのクッションなんかも、全部マロンのケージへと入れていきました。物を全部入れ終えると、ラッキーはマロンのケージの前でおすわりしてじっと見始めたのです。
今の思うとそれはラッキーなりのマロンへのプレゼントじゃなかったのかなと思います。ラッキーの匂いに怯えていたマロンも、時間が経つとラッキーが入れたおもちゃで遊び始めました。
ラッキー(先輩犬)に自分から擦り寄っていくマロン
ラッキーはそんなマロンを優しく見つめていました。急展開が起きたのは次の日でした。
いつものようにマロンのケージのそばで寝ているラッキー。するとマロンがケージから出て、初めてラッキーにすり寄っていき匂いを嗅いでいました。
ラッキーはされるがままで顔を舐められても、尻尾を噛まれても、背中に乗られても決して怒ることはありませんでした。ラッキーの優しいプレゼント攻撃のおかけで、マロンとラッキーの間に姉妹の絆が生まれたのです。
私は嬉しくて泣いてしまいました。ずっと見たかった光景が目の前に広がっていました。
あれから6ヶ月今ではお互い姿が見えないと鳴き叫ぶぐらいすっかり仲良しになりました。姉妹喧嘩もするようになり毎日がとても賑やかです。これからも明るく楽しい毎日を2匹の愛犬たちと作っていきたいと思います。