犬の気持ちを知りたい!7つのボディランゲージで読み取れる
「愛犬の気持ちを知りたい!」と思ったことはありませんか?
犬はわたしたち人間のように言葉を話すことができません。犬は言葉を話さない代わりに、身体を使った「ボディランゲージ」で気持ちを表現しています。
飼い主としては、その犬が伝えようとしている気持ちを読み取ってあげたいですよね。今回は犬のボディランゲージについて解説したいと思います。
7つのボディランゲージ
犬がよく見せるボディランゲージのうち7つをご紹介しますね!見覚えのある動作はいくつ見つかるでしょう。
1.仰向けになる
骨格で覆われていない腹部を相手にさらけ出す「仰向け」は大変無防備な体勢です。相手を信頼している証拠といえます。
しかし仰向けになったとしても、目を合わせずそっぽを向いてしまう場合は緊張状態である可能性が高いです。さらに、しっぽを巻き込んでいたら「降参」のサインです。「降参です」「あなたに抵抗しませんよ」「攻撃しないでね」という意思表示なのです。
2.お尻をくっつけてくる
自宅でテレビを見ているとき、ソファでくつろいでいるとき、飼い主さんの身体にワンちゃんがおしりをくっつけてくることはありませんか。そんなとき、ワンコは飼い主さんに甘えてリラックスしています。
動物にとって後ろ脚やおしりといった下半身は、怪我を負えば走ることができなくなるので、最も攻撃を避けたい場所のひとつです。そのおしりを預けるということは、信頼をおいていなければできないことです。
飼い主さんに信頼を寄せている証拠なのですから、ワンコがおしりを乗せてくるからといって怒ったりしてはいけませんよ!
3.自分のしっぽを追いかける
自分のしっぽを追いかける理由にはいくつかあり、たんに退屈を紛らわせようと気晴らし程度にしっぽを追いかけていることもあります。特にまだ幼いパピーの場合、ひとりで遊んでいるだけのこともあるようです。
しかし、しっぽを追いかける最も多い理由は「ストレス解消」のためといわれています。長時間の留守番、散歩に行けずに不満が溜まっているなど、ストレスの原因は様々です。ですから、愛犬がこの行動を見せたら、ストレスの原因になるようなことがなかったか考えてみるとよいでしょう。
また、肛門や生殖器周辺に炎症が起き、痒みがあるために追いかけていることもありますので、あまり頻繁な場合は一度病院へ相談してください。
4.自分の足を舐め続ける
これは、犬が何らかの不安を感じていることを意味します。人間で言うと、指しゃぶりをしたり、爪を噛んだりすることと似ています。飼い主さんからの愛情不足を感じていたり、寂しいときにこういった動作が見られます。
また、ストレスが原因であることもあります。いずれにしても、犬と散歩に出たり遊んだりする時間を作ることで解消されることが多いと思います。十分な運動でストレスを発散させてあげてください。
精神的な理由以外にも、足の毛や爪が伸びすぎて気になっていることもありますので、たまにチェックしてあげると良いでしょう。
5.マウンティング
マウンティングというとオスが発情期にとる動作というイメージがありますが、実はそれ以外の理由であることも多く、メスであってもそれをすることはあります。
何か嬉しいことがあって興奮しているときや、遊びに誘っているときにもマウンティングをします。その程度であればそれ程気にすることではないでしょう。
最も心配なのは、犬が飼い主に対して自分の優位性を誇示する意味で。マウンティングすることあるわけです。これは飼い主さんより自分のほうが上位なんだ!偉いんだ!と思っているのです。
これを放置してしまうと、飼い主の指示を聞かなくなったり、飼い主を噛むなどの問題行動へもつながることがあります。このように犬が飼い主さんを下位に見ている場合は主従関係から見直す必要があります(詳しくは下記の記事を参照)。「待て」や「フセ」などの基本的なしつけができているか改めてチェックしてみましょう。
6.あくびをする
人間のあくびは、眠たいときにすることが多いですよね。犬の場合は、ストレスを感じたときにすることが多いようです。イライラしているときや不安があるときに、気を紛らわせ、気分を落ち着かせようとあくびをするのです。
また、興奮状態の相手の気持ちを鎮めようとあくびをすることもあります。「まあまあ、落ち着いて」といった感じです。犬のあくびは人間でいうところの「深呼吸」のような感覚といえます。犬が気持ちをコントロールするための手段のひとつといえますね。
7.前足をのせる
ワンコが飼い主の腕や脚に、前足をのせてくることがありますね。この行動もマウンティング同様、相手に対して自分のほうが偉いんだぞ!という意思表示のひとつです。アゴをのせる動作もこれと同じことです。
可愛らしく見えてしまいますが、甘やかすと犬のほうが飼い主より上位であると認めることになってしまいます。なでたりすると喜びますが、心を鬼にしてこの行動を止めさせるのが良いでしょう。
主従関係をしっかりすることは、飼い主にとっても犬にとっても気持よく生活するために大切なことです。
まとめ
犬のボディランゲージ7つをご紹介しました。言葉を交わせない犬の気持ちを読み取り、お互いに心地よく生活したいですね。
犬が示すボディランゲージを理解することが愛犬とのコミュニケーションの第一歩です。あなたのワンちゃんは、ボディランゲージで何を伝えようとしてくれているのかを、きちんと読み取ってあげてくださいね。