犬は人間の良き理解者@我が家のワンコの優しいエピソード
犬と暮らしていると温かさや優しさを感じることが多くあります。病気の時や元気がない時、いつもそばにいてくれる愛犬に慰めてもらったり励ましてもらったりした経験をお持ちの方は多くいらっしゃると思います。
犬は本来、感情を理解できるとても賢い動物です。表現方法はワンちゃんによって違いますが、いつも優しく家族を見守ってくれます。今回はワンちゃんの優しさについてお話しします。
「優しい犬種特集」に思うこと
ウェブの記事やペットショップの売り文句に「とても優しい犬種です」や「フレンドリーな犬種です」と見たことがありませんか?
私たち愛犬家からすると、どの子もみんなそうだよ!と思いますよね。全くその通りで、本来、犬は犬種により若干の癖はあるものの、心優しい動物です。
私は、愛犬自慢はとても大切なことだと思います。皆さんの愛犬の話を聞いて一人でも多くの方が犬との暮らしをスタートしてくれたら、こんな嬉しいことはありません。
「犬が欲しい」から「犬と暮らしたい」に意識が変わり、そこからスタートできればきっと幸せワンコは増えます。今回は私と主人が関わって来たワンコたちの、優しさを感じたエピソードを集めました。
痛い箇所がなぜかわかる
ワンコは不思議な力を持っていると感じます。私は体を痛めることが多く、足や関節を痛めることがあります。そんな時は帰ってくると、その箇所を一生懸命舐めてくれます。
傷を舐めようとするのは血が出ていたりして匂いでわかるので理解できるのですが、傷めた箇所が分かるのは本当に不思議です。
犬が飼い主の体を舐めてくるのはコミュニケーションの一環です。熱を帯びていたり、私が無意識にさすったりしているためなのかもしれませんが、いつも不思議に思います。
泣いていると慰めに来る
悲しいことがあって泣いている時、我が家の愛犬は必ずそばに来ます。一生懸命涙を舐めて、おもちゃを持って来てくれることもあり、膝に上半身を預け乗っかって来ます。
この経験は多くの方が経験していると思います。ワンコは共感能力が強く、感情を読んでくれます。
しかし、あまりそういった行動を取らない犬もいるので、がっかりしないでください。私が実家で飼っていた子は、私が泣いていてもじっと見ているだけの子でした。
いつもそんな時は「どうしていいかわからない」と困った顔をしていました。ワンコなりに心配をするようなので、あまり困らせないようにしてあげたいものです。
休職をした日々
過去に、1年ほど休職をしたことがあります。体調が思わしくなく、横になっていることも多かった日々、愛犬は私にぴったりと体をつけて寄り添ってくれました。
その時は、ただ一緒にいられることが嬉しく、甘えているだけだと思っていました。しかし、今は休日に家にいても、その時のようにべったりとはして来ません。お昼寝は一人でしているし、私が違う部屋に行こうとも全く構いません。おやつとご飯と遊びの誘いの時だけ、寄って来るくらいです。
今思うと、愛犬がまるで私の面倒を見ているようでした。一つ一つをチェックするようにじっと目で追って、彼なりに心配していたのだと思います。
犬がしっかりと休むことを教えてくれたので回復がとても早く、仕事への復帰も早くなったと感じています。
実は、その時まで、「犬は家族」ということをいまいち実感していませんでした。そんなことがあってから、ぴったりと寄り添い、毛布がはだけると教えてくれたり、心配してじっとこちらを見ている様子からとても深い愛情を感じることができました。
帰宅しないと起きて待っている
主人は仕事柄、帰宅が遅くなったり、帰宅できないことがあります。そんな時、愛犬は私のそばにいながらしっかりとは眠っていません。いつもは目をつぶってぐっすりと眠り、たまにポフポフと、寝言を言います。主人が帰ってこない時は、目をつぶらず小さな音にも反応します。
朝方に帰って来た時は、寝ている私を踏んづけて、玄関まで走っていきます。その様子はしっぽを振るというより、体全体を振っているような喜びようで主人の後をついて回り匂いを嗅ぐのが習慣です。
無事を確認すると何事もなかったように、布団に潜り込んで熟睡してしまいます。
これは優しさというより従順さかもしれませんが、疲れて帰って来るのを待ち続けてくれるのは、家族だからだとつくづく思います。
犬同士が見せる優しい仕草
ワンコは飼い主にだけでなく、誰にでも優しく接することができます。うちの愛犬には大型犬のお友達がいます。彼らはとても優しく、散歩中に出会うと座ったり伏せをして、うちの子の興奮と挨拶が終わるのをじっと受け止めてくれます。
そのような行動ができる躾をしているワンちゃんと飼い主さんに強い絆を感じます。さらに、じっと我慢しているというよりは、やんちゃな子犬をなだめているように優しい表情を見せてくれます。
犬同士も優しさを見せ合います。ぜひ小さいうちから積極的にお散歩に行き、たくさんのお友達と出会ってみてください。
生涯をかけて優しさを残してくれる
犬と一緒に暮らしていると、悲しい別れは必ずやって来ます。犬が親不孝ものと言える唯一の点がこの寿命の差ではないかと感じます。
主人は小さな頃、コリーを飼っていました。写真で見せてもらうと、穏やかな表情でどこか自信に満ち溢れている立派なワンコです。老犬になり重篤な病気になり、彼女は安楽死により他界します。
あまりにも辛い選択に、主人の家族は子供達がいない時間に安楽死を行い、獣医さんとともに息をひきとるのを見届けました。しかし、学生だった主人が帰宅し、冷たい亡骸を抱きしめると、大きく息を吐いて一声鳴き、完全に息を引き取ったそうです。
主人は「最後にさよならを言いに来てくれた」と言っています。こういった犬との優しい思い出があるから、私たちはまた、犬と暮らしていくことができます。
ワンコは日頃の優しい仕草を通して、生涯を通して、私たちに優しさを見せてくれます。私たちは、その優しさを受け取って、また次のワンコへと引き継いでいくのでしょう。
【参考】お花屋さんが教える!無くなった愛犬へのお供えと花贈り
まとめ
犬は心優しい家族の一員です。私たちの感じている犬への思いをぜひ周りの方へも伝えてみましょう。
犬を飼いたいと迷っている方がいれば、ポジティブな意見として愛犬自慢をぜひお話ししてみてください。「犬と暮らしたい」「犬と一緒に生活したい」と思う第一歩になるはずです。
私たち飼い主も、今隣にいる愛犬の優しさを大切にしていけると素敵ですよね。