犬に大人気の「鹿の角」!愛犬に与えるのはアリかナシか?
今ワンコたちがほしい物リストに入れているであろう、大流行アイテム「鹿の角」。我が家にも鹿の角がついにやってきました。
結論から言うと「なんでもないちょっと重たい棒」に愛犬は狂喜乱舞で手放しません。しかしネット上では賛否両論です。
我が家流の鹿の角を上手に与える方法をご紹介します。
我が家に「鹿の角」がやって来た!
初めてワンちゃんが鹿の角をかじっているのを見たのは、友人の愛犬がパピーを産んだお祝いに駆けつけた時でした。お母さん犬の鹿の角を小さな子供がカジカジしていて「うちの子たちはみんなこれが好き」と教えてくれました。
我が家の愛犬は、普段は大型犬用のロープをリング状にしたおもちゃをかじっています。小さいころからかじって遊ぶのが大好きで、普通のおもちゃは一度で破損してしまうぐらい…気に入ったら取り上げるまでかじり続けるコです。
私のお店で、大きなドーベルマンちゃんとお友達になりました。何気なく「普段おもちゃは何を使っていますか?」とお伺いしたところ鹿の角が大好きとのこと。とても大好きで、大きな袋で購入するそうです。
その中に小さなかけらが入っていて、大型犬だと小さなかけらは危険だけど小さいワンコならむしろ充分だからと、お裾分けを頂きました。
鹿の角はおもちゃ?おやつ?
鹿の角を与えると、喜んでカジカジ、ぺろぺろして全く手放す様子がありません。ずーっと手で押さえて、くちゃくちゃと遊んでいます。
しかし、我が家では鹿の角は「かじって遊ぶおもちゃ」として取り扱っています。
「鹿の角」とインターネットや通販サイトで検索すると「おやつ」と表記されていたり「おやつ」のジャンルで販売していることが多くあります。ずっと噛み続けるのでガムのように扱われていることもあり、実際そのようにあげている飼い主さんも多くいらっしゃいます。
ですが、あげてしばらくして鹿の角を観察してみると、想像以上に削れています。当然削れた粉はワンちゃんのお腹の中に入っていきます。多くの粉が消化器官に入ると大変危険です。
一人遊びで与えたままにするのではなく、一緒に遊びながら、かじらせてストレス解消に使うのが良いようです。おやつはかじって口に入れることで、体に良い効果があるものが良いです。
かじるのが好きなワンちゃんなら、馬のアキレス腱など飲み込みづらく、適度な噛みごたえがあるものがオススメです。
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鹿の角で歯磨きはできない
ワンコの前歯はとても小さく、奥歯はしっかりと背の低い歯が生えています。硬く大きいものをかませ続けると、歯のエナメル質だけでなく、歯ぐきを傷めてしまいます。
歯ブラシでデンタルケアをしている方はご存知だと思いますが、ワンちゃん用の歯ブラシは大豆の粒くらいの大きさのブラシで、毛質は柔らかく短くできています。
エナメルは薄く柔らかいので、優しく磨いてあげなければいけません。鹿の角では歯磨き効果は全く得られません。実際、歯が綺麗に保たれているとは感じません。むしろ、硬いものをかませることによって、歯や口が傷つかないように気を使います。
鹿の角は歯磨き効果があるとは期待せずに使うことをお勧めします。
絶対に目の届くところで遊ぶ
鹿の角に限らず、おもちゃ全部がそうですが、一人遊びは思わぬ事故をもたらします。子供の頃は遊びに夢中になり延々と遊びます。また、大きくなってからも遊ぶことが大好きなワンちゃんはいっぱいいます。
しかし、ワンちゃんのなすがままに、おもちゃを与えっぱなしにすると事故に繋がりやすくなります。人形のパーツが取れて飲み込んでしまったり、ほつれた糸を喉に詰まらせたり、噛みすぎて歯から血が出たりトラブルはとても多く起こっています。
うちの子は小さい頃ピーピー鳴るおもちゃを長時間与えていたら、分解して鳴り笛を取り出してしまいました。
鹿の角も同様です。遊んでいるときにワンちゃんから目を離さず、適度に遊ばせたら取り上げるべきです。
インターネット上で度々、鹿の角の危険性が書かれていますが、犬に主導権を渡せばトラブルにつながるのはどのおもちゃ、遊びでも同じことです。愛犬の特性や性格を見極めて与えるようにしましょう。
犬によって好き嫌いがある
犬によって遊びには好みがあります。フリスビー、鳴るボール、ぬいぐるみ、みんなお気に入りを持っていると思います。我が家では鹿の角が今ではいちばんのお気に入りです。
中には硬いものが苦手、匂いが苦手など、鹿の角があまり好きではないワンちゃんもいます。大きなものはお値段もするので、小さなものから試したい…それは正直お勧めしません。小さいと誤飲の可能性が高くなるので適切なサイズを選びましょう。
うちの愛犬は遊ぶのが大好きですが、適したおもちゃに出会うまで本当にたくさんのグッズを試しました。正直、危険だな…と思うものもたくさん見てきました。
- 構造がシンプルでわかりやすい
- 水洗いできるもの
- 天然素材でできており、漂白などがされていないもの
この辺りが、選ぶポイントになっています。ワンちゃんによって好みが違うので、もし鹿の角に反応がなくてもあまりがっかりしないようにしましょう。
鹿の角はアリかナシか
使用している実感から、鹿の角は「アリ」です。しかし、インターネットにはネガティブな情報がたくさん出てています。
- 歯が折れる
- お腹に粉がたまる
- お腹がゆるくなる
- 誤飲する
このような情報がたくさんあります。
確かに気をつけるべき内容です。特にパピーちゃんや老犬は注意が必要です。ある程度の時間を過ごして、そのコの癖や個性をよく見極めてからおもちゃなどは与えるのがベストです。
我が家は鹿の角をとても気に入ったので、以下の項目に注意しながら使っています。
- 手が届く範囲
- 30分ほど
- 遊びながら
愛犬は執着心が強いので、放っておくといつまでも遊んでしまいます。噛む力も強いので注意が必要です。
鹿の角が犬に適していないのではなく、適していない犬もいるということです。
これはどのおもちゃも一緒になります。流行っている、売れているなどで判断せず、愛犬の遊びや好みがそのグッズに適しているかで決めましょう。
まとめ
私の周りのワンコは鹿の角ファンが大勢います。共通しているのは「ある程度で取り上げる」「手の届く場所で遊ばせている」ことです。主導権は犬ではなく飼い主が持ち、楽しいことでも安全優先で遊ばせます。
もし鹿の角を入手する機会があれば、今回ご紹介した注意点などをちょっと心に留めておいてくださいね。