小型犬が骨折した体験談【後編】│治療費やペット保険のこと
私が飼っているミニチュア・ピンシャーが骨折をしてしまったのは去年の2015年1月のことでした。家で遊んでいたときに抱っこから飛び降りようとしてそのまま床に落ち、両脚を折ってしまったんです。
なお、骨折してから動物病院で緊急措置を施すまでの流れは前編にてまとめたので、まずはそちらからご覧くださいね。
【関連】小型犬の骨折したときの体験談【前編】│夜間病院へ行くまで
治療開始に必要な手続き
さて、なんとか麻酔とギブス固定で緊急措置が終わった愛犬。これから本格的な治療に入るため、動物病院で手続きが必要でした。
まずは医師からの骨折したときの状況や原因などのインタービュー(問診)です。月齢や飼ってどの位経つのかを聞かれました。またレントゲン写真を使って怪我の状態の説明を受けました。
レントゲン写真を見た所、愛犬の細い脚は無残にもポッキリと折れています。何でも骨の太さって5mm程度しかないらしいのです。
「そんなに細かったんだ…」
これがそのときの正直な感想です。小型犬の四肢というのは想像以上に骨が細く、本当にちょっとした衝撃で折れてしまうことがあります。
続いてこれから必要になる治療の説明です。我が家の愛犬はそのまま入院が決まり、また医師の予定に合わせて手術は3日後となりました。また費用の説明も受けたのですが、このときスタッフの方の発言に私は耳を疑いました。
ペットの怪我とお金のこと
動物病院のスタッフさんに言われたのはこんな言葉でした。
「トータルでは40万円程度かかることになります」
よ、40万…。保険適用が無い動物の医療は高額というのは知っていましたが、まさかそこまでかかるとは。なんでも両脚が折れてしまったせいでほぼ倍額になったとのことです。それでも愛犬の回復には代えられません。
また、動物病院で用意されている保険プランの説明を受けました。まず夜間に駆け込んだ時点で夜間料金1万円が掛かっていました。ただし動物病院の年間ケアプランに入ると、その夜間料金1万円と、トータルの治療費の10%が割引になるというものです。
入会には1万円が別途掛かりますが、差し引き4万円ほどは安くなるはずなので迷わず加入しました。
また愛犬の誕生日は2月なのですが、誕生月は治療費が15%引きになるということでした。骨折したのは1月だったので、2月も治療が必要になることを考えると、もう少し割引が適用された計算になります。
また、そもそも私は民間のペット保険に加入していたので、結果的にはほとんどの治療費が返ってきました。ただし、先払いと必要な手続きが当然あります。
このように、ペットの怪我や病気は高額の出費を伴うことがほとんどなので、普段から金銭面でも備えておきたいですね。とりあえずペット保険の加入はマストだと思います。
また夜間に駆け込める動物病院の把握、そこで提供している保険プランの検討なども必要ですね。退院後も通院が必要なこともあるので、なるべく家の近所の動物病院で夜間に行けるところリサーチしておくと、なお良いでしょう。
入院、お見舞い、手術まで
このようにして入院が始まった愛犬。当面は痛み止めの点滴を打ちながら、動物病院の入院のためのケージでの生活となりました。
自分の脚よりも何倍も太いギブスを両脚に嵌められて、点滴の麻酔が効いた状態で朦朧としている愛犬を見ると再度いたたまれない気持ちになりました。
3日間の入院、手術、その後1週間の入院、そして退院。さらに2ヶ月の自宅療養、その間週に一回の通院。全治までにはかなりのステップが必要でした。
かかりつけの動物病院を決めるときはなるべく自宅の近くにした方が、お見舞いや通院のことを考えると負担が少なく済みます。
なんとか手術も無事に終わり、1週間ほど入院したのち、退院となりました。その間何度かお見舞いに行ったのですが、ちゃんと飼い主と認識して喜んでくれました。喜びでジャンプすることは厳禁だったので、看護師さんに固定されながらの不思議?なお見舞いだったのを覚えています。
一番大変だった自宅療養期間。ジャンプは厳禁!
我が家の場合には退院してからが一番大変でした。なんせ骨がまだくっついていないので当たり前ですがジャンプは厳禁でした。
ただでさえジャンプがトレードマークの我が愛犬ミニチュア・ピンシャー。しかもあんなに大怪我したのに、もう忘れたのか本人は飛ぶ気満々です。
ジャンプする直前によくあるグッと腰を低いポーズをとられる度に飼い主として「飛ぶなー!」と思いながらヒヤヒヤしていました。
結局、そもそもジャンプを出来ないように一ヶ月ほどクレートで生活してもらいました。可哀想だったのですが骨がくっつくまではしょうがないです。
その間トイレの度に人間が抱っこで連れて行く必要があり、気が抜けない日々が続きました。また付きっ切りで見てあげる必要があり、これも大変でした。
大体抜糸が終わり、医師から通常の生活に戻り散歩の許可が降りるまで2ヶ月かかりました。その間通院を週に1回していたので、そちらもかなり時間と費用がかかります。
通院では主にレントゲンで怪我の経過を見てもらっていました。すっかり元気を取り戻した愛犬は診察のために激しく嫌がったため、おとなしくさせる麻酔のような薬を使ってからの診察でした。
これも毎回5千円程度かかりました…。またレントゲンを撮れる動物病院が近所になかったため、引き続き入院手術した動物病院での通院になったため、タクシー代も毎回必要です。
また骨を固定するために手術の際に脚に金属のプレートを入れたのですが、それは今でも入ったままです。なんでもプレートを外す行程で再度骨が折れてしまうこともあるのだとか。またプレートがないと脚の強度が5割くらいになってしまうとのことで、我が家ではそのままにすることにしました。
この記事のまとめ
今ではピンピンしている愛犬ですが、当時は本当に大変な思いをしました。この記事に書いたように、愛犬の怪我や病気は思いがけない金銭的・精神的・時間的負担が必要になります。飼い主として常日頃から備えることが必要ですね。