子犬を落ち着いた性格に育てるために取り組んだしつけ方法
前回の記事で紹介したクレートトレーニングを行うことで、少しずつ子犬育てに余裕が出てきた筆者。とはいえまだまだ課題はてんこ盛りです。
【前回の記事】子犬のクレートトレーニング方法
そこで、こちらの記事では前回紹介したクレートトレーニング以外に、ワンコを落ち着いた性格に育てるために、パピーの頃に実践した3つの方法をご紹介します。パピーが暴れん坊でしつけて困っている飼い主さまの少しでも参考になれば幸いです。
1.エネルギーの発散の場を与える
飼っているワンコがやんちゃで困っている方は、そのこと自体で困っている訳ではありませんよね?やんちゃなことにより飼い犬との生活に支障をきたしてしまうことに悩みなはずです。
例えば、壁紙などの家が破損してしまったり、吠えグセにより近所迷惑となったり、噛みグセでいつか他人様に怪我をさせてしまったらと悩んだりといったことです。
愛犬が元気であること自体は喜ばしいことであり、我が子が心身ともに健康である姿は愛らしいものですね。なので、愛犬のやんちゃな性格自体は大切にしてあげつつ、飼い主とワンコがともに健全で幸せな生活をするための方法を考えてあげることが大切。
やんちゃなワンちゃんは大抵エネルギーが余っていて、それが破壊行動などにつながってしまっているケースが多いです。まずはそのエネルギーをきちんと散歩やドッグランで発散させてあげてください。
パピークラスやドッグホテルなどで他のワンちゃんやトレーナーさんとたくさん遊ばせてあげるのもいいでしょう。そういう風に過ごした日の夜は、家ではグッスリと眠ってくれ、驚くほどに問題行動が少なくなっていることに気付くはずです。
2.心に余裕を!長い目で愛犬の成長を見守ることも大切
犬は2歳になる頃に人間でいう20歳前後になると言われており、個体差はありますがその頃に落ち着く子が多いです。人間と同じで、パピーの頃のエネルギーが一生続くワンちゃんはほとんどいません。
またお悩みとしてよくあがる子犬の甘噛みは成長とともに落ち着くことが多いです。筆者の愛犬のミニチュア・ピンシャーもパピーの頃はかなり強い噛みグセがあり、大変苦労しました。とにかく目に入るものをなんでも噛むので机はボロボロ、また飼い主も痛い思いをしました。
しかしこれらのことは成犬になった今ではかなり改善されたんです。この経験から学んだことは、とにかく我が子の成長を長い目で見守ってあげるということです。何をしてもどうにもならない時は、時間に任せてみるのです。人間の子育てと同じで、心に余裕を持ち、愛犬ができないことよりもできることに目を向けてあげることが大切ですね。
ただし飼い犬が甘噛みでは無く、血が出るほど本気で噛んでくる場合や、唸るなどの前兆が無く噛んでくる場合は本格的な対策を要する場合もありますので、プロに相談しましょう。
3.社会化の場を与える
犬の社会化とは、散歩・ドッグラン・パピー教室・近所の犬との交流などを通じて、たくさんの人や犬とコミュニケーションを取り、また色々な場所に慣れさせることを指します。愛犬に小さい頃から色々な経験をさせることで、様々なシチュエーションで慌てずに落ち着いて過ごせるようにするトレーニングです。
社会化により、必要以上に愛犬が慣れない場所でパニックになるのを防ぐことができます。最近ではドッグスクールで無料のパピークラスが週末などに開催されていることもあります。また動物病院で躾教室や歯磨き教室などが開催されていることもあります。こうした機会は他のワンちゃんや人と交流する良いチャンスなので、インターネットなどで調べてみましょう。
ちなみに我が家では近所の動物病院で月に1回健康診断と社会化を兼ねた往診に通っています。もちろん初めに相応の年会費がかかりますが、毎月獣医さんに健康上の悩みなどを相談できるので安心です。こうしたプランを用意している動物病院も増えているので、興味のある方は併せて調べてみると良いですよ。
本記事のまとめ
以上がやんちゃな愛犬を落ち着いた犬に育てる方法でした。色々な方法を書かせていただきましたが、もし躾や社会化を頑張っても中々成果が現れなかったとしても、飼い主さんがそれで必要以上に悩んだり落ち込んだりすることはありません。筆者が経験から学んだことではありますが、それらは手段であり、目的では無いからです。
それならそれで飼い主と愛犬にとってベターな別の方法を考えればいいだけの話なのです。それでもダメなら愛犬の成長を長い目で見守ることも大切。しつけは目的では無く手段であること、何よりも愛犬の個性を愛してあげること、これらを忘れないようにすることが重要ですね。