犬の好きな音と嫌いな音@ワンコが好きな音は経験で決まる?
犬は好きな音と嫌いな音があります。大きな音や不自然な理解できない音は元来嫌いな場合もありますが、ほとんどが経験に基づいて、好き嫌いを判断しています。
袋をカサカサさせるだけで、走ってくることがありませんか?カサカサした袋にはおやつや美味しいものが入っていると経験しているからです。
逆に、ドライヤーの音を聞くと逃げて行くというワンコや、お風呂が嫌いな子はシャワーの音を嫌がるなどがあります。
今回はワンコが感じている音の好き嫌いについてお話しします。
わんこの聴覚は人間の3倍以上
犬はとても耳の良い動物です。人間が20000Hzまで聞こえるのに対し、犬は65000Hzまで聞き取れると言われています。
総じて、高い音(高い周波数の音)が聞き取りやすく、よく反応します。噛むとキューキューなるおもちゃが好きなのもそのためだと言われています。
キューキュー鳴くのは、その昔、狩猟をしていた頃の本能だとも言われていますが、今はほとんどがおもちゃを鳴らすと、「飼い主さんと遊べるから」「飼い主さんが喜ぶから」と嬉しい記憶に関連づけているから好きになっていることの方が多くあります。
ヒーリングDVDをかけて見た
あるレンタルショップで、ポイントが貯まったのですが、興味のあるものがありません。しかし、有効期限が間近で、ふと目についたのが「犬をお留守番させる時にリラックスさせることができるDVD」でした。
お留守番がかわいそうに思っていたので、物は試しです。早速愛犬と鑑賞会。ヒーリングミュージックのような音楽が流れる中、鳥が飛んだりウサギが走ったりする内容でした。
愛犬は、全く興味を示しません。DVDの中で鳥が鳴いても、全く興味を示しませんでした。Youtube などで「犬がリラックスできる音楽」なども試してみましたが、興味を示しません。
みなさんのワンちゃんはどんな音が好きですか?苦手な音はありますか?音の好き嫌いから愛犬の個性や心の中を読み解いてみましょう。
犬の好きな音は嬉しいことが起こる音
犬は嬉しいこと、楽しいことが大好きです。この音がすると嬉しいことが起こるぞ!とわかるとその音が好きになります。
- 袋がカサカサする音
- ご飯がお皿に注がれるカラカラという音
- おもちゃがプープーなる音
ご飯やおやつ、遊びに関連していると、その音が大好きになっていきます。特に小さな頃から、そういった音でコミュニケーションをとっていると、情緒豊かに育っていくので積極的に音を鳴らしてみましょう。
犬が最も好きな音は「飼い主さんの声」です。怒った低い声は嫌いな音ですが、ご機嫌な声や笑い声はワンコにとって最高にリラックスできる音です。
話しかけたり、名前を呼んだり構うことも大切なスキンシップですが、家族団欒で会話を楽しんだり、テレビを見ながら談笑する音は犬にとって心地よい音にあふれています。
嫌いな音はワンちゃんそれぞれ
ワンちゃんの嫌いな音は、その子それぞれです。
- 聞きなれない音
- 大きな音
- 突然起こる音
基本的にはこのような音が嫌いと言われています。一般的に、掃除機やドライヤーの音が嫌いなワンちゃんは多くいます。また、理解ができない花火や雷、サイレンの音も困惑してしまう子が多いものです。
「大きな音にびっくりして逃げてしまった」という事故は後を絶ちません。日頃から、怯える音や驚く音は把握しておきましょう。
しかし、「びっくりする音」「ハッとする音」を見つけておくと、躾に非常に役に立ちます。もちろんおびえて、パニックになったり、耳が後ろにぺたんとなってしまう音はNGです。
日常の中で「ハッと我に帰る」…例えば、手をパンと叩く音、指をパチンと鳴らす音にどんな反応をするのかを知っておきましょう。
テンションが上がって、いうことを聞かなくなってしまった時、そういった音は非常に有効です。車の音、バイクの音なども苦手とされていますが、住環境や生活スタイルによって変わってきます。
愛犬は車に乗るのが大好きです。最初のうちは窓を開けてご機嫌でニコニコしているのですが、嫌がらないものの、しばらくするとシートで寝そべっています。やっぱり、車やバイクの音はストレスなのかな、と感じることがあります。
飼い主さんと関連づけて音を覚えていく
みなさんはスマートフォンや携帯が愛犬にかじられた経験はありますか?私は、愛犬がまだ子犬だった頃から1歳になるくらいまで、ひたすら携帯をかじられてしまいました。
犬は飼い主の匂いがするものが大好きだと言います。きっとそのせいで携帯もかじられると思っていました。しかし、スリッパや洗濯物など「だめ」といえばしつこくは悪戯しません。
「また携帯やられちゃったよ!」とワンコ友達に話したら「電話が鳴ると、ママが取られるって嫉妬しているんじゃない?」そう言われました。
確かに、電話が来ると別の部屋に行き長電話をしています。電話が鳴るといなくなる、とインプットされてしまった愛犬は携帯に反撃するようになったようです。
車で帰宅すると、家族は気づかないのにわんこがいち早く気づいてソワソワしていることもよくあります。車の音が好きなのではなく、車が戻ってきたから飼い主が帰って来るという嬉しい関連付けで覚えて行きます。
もし、インターンフォンが鳴ると怯えたり吠えてしまうなど日常で苦手な音があれば、インターンフォンが鳴るとイイコイイコされておやつが出るなど、嬉しい記憶にすり替えることで解決することもあります。
あまり甘やかすのもよくはないですが、問題行動がひどい時には、嬉しいことが起こると教えることで解決することもあります。
まとめ
犬が好きな音、嫌いな音はそれぞれです。嫌いな音はなるべく遠ざけてあげたいですよね。ドライヤーや掃除機などは、日常から切り離せない音なので、別室に避難させるなどしてストレスにならないように、うまく対処してあげましょう。
飼い主さんが出す音や、嬉しいことが起こる音はとても大好きです。家族団欒のおしゃべりや、おうちの音はワンコにとって最高にリラックスできるものです。
ワンコが快適に過ごせるように、毎日楽しい音、嬉しい音でいっぱいにしてあげたいですね。