犬関連の資格で本当に役に立つものを調査してみた@勉強時間の目安も紹介
「愛犬のためにもっと勉強がしたい」「犬に関わる仕事がしたい」そう思ってワンコの資格が気になっている方も多いと思います。
実際、調べてみるとびっくりするほどたくさんの資格が出てきます。今回は、様々なワンちゃんの資格をピックアップしてみます。
犬の資格には2種類ある
ワンちゃんの資格には大きく分けて2つあります。
国家資格と民間資格です。国家資格でよく知られているのは獣医さん、ワンちゃんに関わる資格のほとんどは民間資格になります。そのため、費用も勉強から取得までの方法や期間も様々になります。
その中でも、ワンちゃんのお仕事を開業できる資格、おうちの愛犬をケアする資格に分かれます。まずは、何のために資格を勉強したいか、明確にすると選びやすくなりますね。
犬の仕事で必要な資格
ワンちゃんに関わるお仕事で、サロンやホテルなど開業するときは、自治体に届け出が必要になります。その際に各事業所に「動物取扱責任者」を置かないといけません。
「動物取扱責任者」は誰でもなれるわけではありません。半年以上の実務経験、関係する学校を卒業していること、各自治体で指定されている資格を持っていることのいづれかに該当していないといけません。
資格は、どのようなお仕事をするかによっても変わってくるので、開業をしたい自治体に確認が必要です。東京都の場合は、福祉保健局になります。問い合わせ先も自治体によって異なってくるのでチェックしてみましょう。
今回は、東京のワンちゃんを例にご紹介しますワンちゃんのお仕事に必要な資格は以下になります。ワンちゃん以外にも、馬や小動物などの資格もあるので、興味ある方はぜひチェックしてみてください。
●愛玩動物飼養管理士1級・2級
(公益社団法人 日本愛玩動物協会)
ワンちゃんやペット全般の飼育や地意識につい学びます。
●愛犬飼育管理士
(一般社団法人 ジャパンケネルクラブ)
ワンちゃんの基礎知識について学べます。
●愛護動物取扱管理士
(一般社団法人 新潟県動物愛護協会)
●家庭犬訓練士 初級、中級、上級、教師
(一般社団法人 全日本動物専門教育協会)
ワンちゃんにマナー、しつけを教えるための勉強をします。
●家庭動物管理士
(一般社団法人 全国ペット協会)
ペットショップで販売するための知識を学ぶ資格です。
●公認訓練士
(公益社団法人 日本警察犬協会)
警察犬訓練のための資格です。
●動物介在福祉士 初級、中級、上級、教師
(一般社団法人 全日本動物専門教育協会)
ワンちゃんなどの動物を通して人間の心を癒すセラピーの勉強になります。
他にも、次の資格があります。
- 動物看護師(一般社団法人 全日本動物専門教育協会)
- 動物看護士(公益社団法人 日本動物病院協会)
- 動物取扱士(NPO法人 九州鳥獣保護協会)
- トリマー(一般社団法人 全日本動物専門教育協会)
- 認定ペットシッター(ビジネス教育連盟ペットシッタースクール)
- ペットシッター士(NPO法人 日本ペットシッター協会 ※詳細規定あり)
- GCT(Good Citizen Test)(一般社団法人 優良家庭犬普及協会)
- AHA認定家庭犬しつけインストラクター(公益社団法人 日本動物病院協会)
今注目の資格
ご覧のようにほとんどの資格が民間資格です。難易度も様々で一体どれを選んで良いのかわからないですよね。ここでは、「愛犬のために勉強したい」というパパママに、ぜひオススメしたい資格をご紹介します。
●ペット栄養管理士(一般社団法人 日本ペット栄養学会)
- 必要期間:講習会の教程をABCの3日間
- 費用:受験料10,000円、登録手数料10,000円、会員登録5,000円他
全て受講しなければいけないので、受験資格はなかなかハードです。しかし、合格率は高く集中して、愛犬のためのご飯やおやつの詳細を勉強できる良い機会になります。
●ホリスティックケア・カウンセラー(一般社団法人日本アニマルウェルネス協会)
- 必要期間:講習会ではなく、約6ヶ月の通信講座
- 費用:45,000円
食事のケア、心のケア、体のケア、カウンセリングなどワンコに関わることをトータルに学べます。初めてワンちゃんを飼う方や最新の基礎知識を学びたい方にはぴったりです。
●老犬介護士(一般社団法人日本キャリア教育技能検定協会)
- 必要期間:約5ヶ月。認定学校の通信講座などでの学習が必要。ランクによっては実技が必要で、さらなる学習時間が必要になります。
- 費用:各学校によります
しっかり勉強しないといけませんが、ワンちゃんの老後にとても役に立ちます。介護から心のケアまで勉強するので、ペットロスの心構えなども知ることができるきっかけになります。
人気の資格
お仕事にも、愛犬にも活かせる、人気の資格はズバリ、訓練、トレーニング系です。ボランティア現場でも活用できます。ワンちゃんが落ち着いて人とうまく接することを学びます。
どんな仕事でも、日常でも役に立ちますよね。人に吠えない、噛まないようにしつけることで、メリットは多く生まれます。
●家庭犬訓練士(一般社団法人 全日本動物専門教育協会)
- 必要期間:スクーリング約3ヶ月
- 費用:350,000円
受講終了後に受験ができます。実技もあり、学科実技ともに70点以上で合格になります。費用は高めですが、ワンちゃんをしっかり躾ができ、安全な環境で育てられる知識を身につけることができます。
●動物介在福祉士
- 必要期間: 約1年 級によって異なりますが、学科と実技があります
- 費用: 学校によって異なります
最低でも1年間の学科と実技を修了してからの受験ではないと合格は難しいようです。
実は曖昧な犬の資格制度
お仕事でワンちゃんを取り扱う場合、指定された資格が必要です。みんなしっかり勉強されてお仕事されているんだ、と感心します。しかし、指定された資格の中には、「なんのため?」とちょっと疑問に思う資格もあります。
「愛犬飼育管理士」は講習1日で合格率もかなり高い資格です。受講に7300円、試験に7000円かかります。勉強時間が短く、高い合格率で費用も安いく取得者も多いようです。
1日で取れる資格で、大切なワンちゃんに関わる仕事を開業していたとしたらちょっと不安になってしまいます。
もちろん、キャリアアップやさらなる学習に活用されている方も多いとは思います。
学校に行かなければ取れない資格、実技が必要な資格、様々な資格があります。もしワンちゃんを預けたり、トレーニングをお願いする場合は、こういった資格も一つの目安になるかもしれません。
もちろん、相性やテクニック、メソッドがあるので一概には言えません。また、民間資格なので、この資格がないといけない!というものでもありません。そういう面では、命を扱う勉強、資格なのに勉強の仕方や制度が曖昧だと感じます。
【関連】アニマルコミュニケーションとは?料金や資格取得の方法
まとめ
まずは、何のために資格を取るかを明確にするとモチベーションに繋がってきます。愛犬のために勉強をしたい場合と、仕事につなげるために勉強したい場合は若干異なってくるようです。
期間や費用を見比べて、無理のないところからチャレンジしてみてくださいね。