犬と一緒にドライブする人必見!車に乗る前の注意点
わんちゃんと一緒にドライブが出来たら、いろんな場所に一緒に行けて嬉しいですね。愛犬同伴可の施設や観光地は年々増えており、ドライブの計画を立てるのが楽しみになります。
しかし、忘れてはいけないのが犬も私達と同じように車酔いをすると言うことです。体調や気温によって車酔いをしたり、高速道路や山道で普段体験したことのない揺れや動きから車酔いすることもあるのです。
愛犬とドライブに出かける前の準備や酔ってしまった時の対策、ドライブ中の注意点や犬が飲める酔い止め薬についてまとめてみました。
まずは犬を車に慣れさせよう
車が楽しくて、安心であると教える
車に乗ったことが無いわんちゃんをいきなりドライブに連れて行くのは止めましょう。犬にとって車のエンジン音や振動は経験が無く、怖いものです。
まずは止まっている車に犬を乗せます。飼い主が一緒に乗り、話しかけたり撫でてあげることで、狭くて不安な空間ではなく、飼い主さんと過ごせる安心な場所だと感じます。
車に乗ること自体を怖がったり、嫌がっているわんちゃんには、お気に入りの毛布やおもちゃを一緒に乗せたり、おやつを車の中で食べさせ、車に乗ると楽しくてラッキーな事があると教えるようにしてください。
少しずつ運転距離を伸ばす
犬が車に乗ることに慣れてきたら、車に乗って移動できるようにしましょう。わんちゃんは車のエンジン音や動き、変わる景色に不安を感じるので、短い距離から始めます。
近所の公園や散歩道など、飼い犬の知っている場所を車で走り、5分~10分を目安に着くようにします。そわそわしたり、はぁはぁと息が上がるようなら、直ぐに車を止めて無理をしないことが大切です。
行き先が公園や散歩道であると分かると、わんちゃんは車に乗れば好きな場所にいけると理解するようになります。少しずつ距離を伸ばし、ゆっくりと時間をかけて慣らしてあげてください。長距離が大丈夫になっても、30分~1時間に1回は休憩を取り、犬の様子や体調を確認するようにします。
子犬の時から車に慣れさせるのが大切
わんちゃんが子犬の頃から車に乗せて慣れさせると良いでしょう。わんちゃんにとって車に乗るのが当たり前になり、飼い主さんと一緒に移動できると無意識に覚えることができます。小さな頃から乗っていると、車に酔いにくく、揺れをゆりかごよのうに感じ眠ってしまう犬もいます。
ドライブ前に準備すること
乗車前に食事を済ませておく
空腹時、満腹時は胃に負担がかかるため、酔いやすくなります。ドライブに行く2時間~3時間前には食事を済ませておくようにしましょう。長距離の移動でドライブ中に食事を取る場合は、出来るだけ消化の良い物をあげるようにし、いつもより少なめに与えてください。
犬が安全に過ごせる場所を作る
わんちゃんは動く車に体がふらつき、足の踏ん張りが困難で酔いやすくなります。体が不安定だと転倒の危険性もあり、ドライブ前の準備が必要です。
後部座席や床にケージを置いたり、わんちゃん専用のボックスを設置し、快適に安全に過ごせるようにしましょう。犬の首輪やハーネスに付けるシートベルトやペット用ドライブシートなど、色々なグッズがあるので、愛犬の性格や体格に合わせて選ぶことが可能です。
また、運転席へわんちゃんが飛び出して来ないように対策を行い、事故の起こらない車内にすることが大切です。安全運転が犬の車酔い防止になります。
ドライブ前にトイレを済ませておく
わんちゃんがドライブ中にトイレに行きたくならないように、事前に済ませておきましょう。トイレに行けないストレスや心配から車酔いをしたり、車に乗ることがトラウマになってしまうこともあります。
車内でもトイレができるようにトイレシートや防水シートを準備します。トイレシートがあれば、万が一の時にわんちゃんは自然とトイレができるので安心です。トイレ後は早めに片し、優しく声をかけてください。飼い主さんが優しく対応することで、車の中でトイレが出来る安心感を覚えます。
ドライブ中に酔ってしまったら
いつもと様子が違うと感じたら車を止める
■注意してほしい様子の変化
- あくびをする
- よだれを垂らす
- 不安そうに鳴く
- 嘔吐する
- 元気がなくなる
車酔いをすると上記のような症状が出てきます。私達人間の車酔いと似ていますね。このような場合は、車を止めて様子をみるようにします。車外に出て水を飲ませたり、外の空気を吸わせてあげるのも気分転換になり効果的です。
吐いてしまったら優しく声をかける
犬が車酔いで嘔吐してしまっても叱らないでください。=叱られると車嫌いになったり、ストレスから車酔いを悪化させてしまう事があります。
嘔吐した場合は優しく声をかけ、不安やストレスを減らしてあげてください。飼い主さんがいつもと変わらず優しく接することで、車酔いをするわんちゃんもドライブが大好きになります。また、車で嘔吐しても大丈夫なように、防水シート、ゴミ袋、ウェットティッシュなどを用意しておきましょう。
ドライブ中の注意点
気候や車内温度に注意する
犬は気候や温度変化に敏感です。まぶしい日差しは刺激が強く、車酔いや熱中症の原因になります。太陽が直接当たらないようにし、時間によって犬の場所を変えるなどしましょう。
車内温度も注意が必要です。寒すぎるのも熱すぎるのもいけません。基本は20度前後を心がけ、わんちゃんの様子を確認しながら調整してください。
こまめな水分補給と休憩
休憩時間には水分補給を行ないます。適度な休憩と水分補給は車酔い防止につながります。最近はパーキングエリアにもドッグランや飼い犬と食事が取れる場所が増えてきました。
散歩や気分転換を挟むことで犬は車が好きになり、だんだんと長距離にも慣れ、車酔いしなくなる事が多いようです。
車内の換気をこまめに行なう
犬は私達より嗅覚が優れており、ちょっとした匂いが車酔いの原因になります。新車特有の臭い、芳香剤、タバコの臭い、排気ガスの臭いなど…私達でも臭いが原因で車酔いをしてしまう事があるように、わんちゃんは敏感に感じてしまいます。
対策として窓を数センチあけておく、休憩時間に車内換気を行い、愛犬が気持ちよく過ごせるように努めてください。
わんちゃん用の酔い止め
いろいろな対策をとってもわんちゃんの車酔いが治らない場合は、動物病院の先生に相談しましょう。動物病院で処方してもらえる薬の一つに「セレニア」という嘔吐を抑制する薬があります。
「セレニア」は1日1錠の投与で車に乗る1時間以上前に使用します。副作用が少なく、乗り物酔い予防薬として高い効果が認められています。犬の体重によって投与量が異なるため、病院での指示に従ってください。値段は3000円~4000円ほどで1箱4錠入りです。
まとめ
わんちゃんとドライブに行けるようになると、お留守番の心配がなくなります。車に慣れていれば、トリミングや動物病院にも連れて行きやすく、いざと言うときに対応が可能です。
我が家の犬は小さな頃から車に乗っているので、家の車を見ると飛び乗っていきます。母とスーパーにも行きますし、父を駅に迎えに行く時も当たり前のように車に乗り込みます。道も覚えているらしく、好きな公園が近づくと降ろすように催促してきます。車に乗ればみんなと一緒に居れて、好きな場所に行けると分かっているようです。
わんちゃんとのドライブはとても楽しくて、幸せな時間です。みなさんもわんちゃんの体調や様子を確認しながら、ゆっくりとドライブをしてみませんか?