犬とお買い物をするときのマナーとコツ@お店からのお願いです
ワンちゃんとお買い物に行かれる時はどうされていますか?また、お散歩ついでにお買い物をしたり、お散歩道にある気になるお店がセールをしているのに気づいたら?「ワンちゃんもどうぞ!」と言われたら、ついつい入ってしまいます。
私も愛犬とお散歩をしたり、色々な場所へ行くようになってからたくさんの素敵なお店を見つけました。今回はわんこと一緒に入れるお店でのマナーとお願いをピックアップしました。
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ワンちゃん同伴可のお店について
飲食店でも、物販店でもワンちゃんと一緒に入れるお店が増えてきました。
私たち愛犬家にとってはとても嬉しいことです。お店をのぞいていている時、一緒にどうぞ!と声をかけてもらえるのは、とても嬉しくなりますよね。
でも、ペットグッズのショップやドッグカフェなら構いませんが、一般のお店だとワンちゃんが来ることを前提に作られてはいません。お客様もワンちゃんがちょっと苦手な方も来店しています。
皆さんとても気遣ってくださいますが、ちょっとだけ、知っていておいてほしいお店の事情をお話しします。
私のお店で起こったこと
私の営む小さなお花屋さんは、ワンちゃんウェルカムです。小さなチワワちゃんから大きなドーベルマンまで、みんな元気よく遊びにきてくれます。住宅街と住宅街の間に位置しているので、夕方から夜はお散歩しているわんこがたくさんいます。
私の花屋はアレンジメントなどの素材をたくさんストックして飾っています。お花だけではなく小さなリンゴや乾燥させたオレンジ、様々なハーブがたくさん並んでいます。
人にはわからなくても、犬には匂いがわかります。ある日、遊びに来た小さなワンちゃんがドライのリンゴのスライスを食べてしまいました。すぐに飲み込んでしまい大変心配しましたが、幸い大事には至りませんでした。
細かいものなどは手の届かない高いところに置くようにしていますが、匂いがするものはワンちゃんが飛び上がって取ろうとすることがあります。その際他の商品をひっくり返すこともありました。
こちらもできるだけ配慮しています。しかし、事故が起きた時謝ってくれたお客様は今まで一人もいませんでした。
うちの店は目の前が車通りが多く、ワンちゃんが危ないので店外につなぐことができません。お買い物の間は一緒に入ってもらうか、興奮気味の子は外で商品をお持ちし、見ていただいてお会計をします。
破損したものは販売することができません。販売するために、仕入れをしてお金も手間もかかっていますが商売なので、強くは言えません。せめて、破損させてしまったら、一言いただけると嬉しいです。
ワンちゃん立ち入り禁止の店
友人の店はワンちゃんが立ち入り禁止です。ある程度広さがあるので、複数のお客様が滞在できるので、ワンちゃんが苦手な方がいるかもしれないという配慮からです。
しかし、本当は別の理由です。抱っこせず入店したワンちゃんが商品にマーキングしてしまいました。もちろんその商品は売り物にはできません。その後、拭いたのに同じ場所に他のワンちゃんがマーキングをしてしまうこともあり、しばらくそのスペースに商品が置けなくなりました。
そのお客様は粗相したのに抱き上げず、拭きもせず立ち去ったそうです。
お店をやっていると似たような話がたくさんあります。破損、粗相、わざとじゃないしワンちゃんだからしょうがない…もしかしたらお店に落ち度もあるかもしれません。
しかし、もし商品を壊してしまったり汚してしまうことを飼い主さんが「しょうがない」と言い謝罪も思いやりもなければ、色々なお店がワンちゃん立ち入り禁止になっていくでしょう。
個人店はショッピングモールと違い、ワンちゃん入店OKの決められた表示はしていないことがほとんどです。お手本になる飼い主さんがいっぱい増えれば、ワンちゃんと入れるお店も増えていくと思います。
お手本わんこのお店での過ごし方
お店から「いつでも来て!」と言われるお買い物の達人わんことパパとママについてご紹介します。達人わんこたちは特別お利口なわけではありません。お店の中のものを隅から隅まで匂いを嗅いで、シッポが取れてしまうのではないかと思うくらい大興奮です。
しかし、どんなに興奮していても飼い主さんがよく見ています。何かをする前に、リードを引き、ダメだと指示してくれます。
荷物が多い日やディスプレイが変わって危ういときは、無理に店内には入りません。私たち店員を呼んでほしいものを店先で見て、店先でお会計をしていきます。興奮して飛び跳ねたりくるくる回ってしまうようならすぐに抱き上げてくれます。
さらに共通しているのが、飼い主さんたちはワンちゃんが落ち着いてからお買い物をスタートしています。初めていく場所や好きな場所はどうしても興奮しがちです。
様子を見つつ、ワンちゃんのご挨拶が終わったら、ゆっくりお買い物やお話をします。ワンちゃんとお店に入る時は、気持ちと時間の余裕が必要なようです。
お店のものを壊してしまった時の対応
もし、とっさのことでワンちゃんがお店のものを壊してしまったりしたら、どうか一言声をかけてください。そのまま立ち去ってしまい、店員さんが気づかないと、別のお客様が購入しようとした時にクレームになります。これは商品の破損より大きな損害です。
お店側は様々な考え方があります。時には弁償をしなければいけないこともあるかもしれません。犬専門の店ではない限り、犬のためだけにディスプレイや設備を整えることは不可能です。入店する時はしっかりとワンちゃんを管理していただけるとありがたいです。
リードを伸ばしたまま、勢いよく店に飛び込んでくるワンちゃんもいます。お店を大好きで、元気よく入って来てくれるのは、とっても嬉しくなります。
しかし、お客様の中にはワンちゃんが苦手な方もいらっしゃいます。割れ物や繊細なものを扱っているお店では十分に注意が必要で、犬が苦手な方がびっくりして商品を落とすこともあります。お店に入るかどうか迷ったときは、どうぞ遠慮なく声をかけてください。
まとめ
ワンちゃんが嬉しそうに来店してくれると、お店のスタッフとしてとても嬉しくなります。お散歩のたびに立ち止まってくれている姿も、可愛らしくてほっこりします。
しかし、困ってしまうこともたまに起こります。私たちお店の人間もできる限りのことはしていきますが、ちょっとだけ気を使っていただけると、何かあれば一言かけていただけるとありがたいです。