実家への帰省中に逃げ出した犬が我が家に戻ってきた
私が飼っていた犬は、雑種で名前はコロ。雄でさみしがり屋で気性が荒い性格の犬。生まれた時から我が家で育ち、1年ほど前に15歳で亡くなりました。アイスや甘いものが大好きでした。
私のコロと一緒に生活してきた中で、一番印象に残っていることを今日はお話します。それは約15年前で、私が小学生の頃にさかのぼります。
父の実家でコロを連れて遊びに行きました。車で10分ほどのところで、よく遊びに行っていたのでコロも父の実家に慣れています。お出かけすることが好きで、車に乗るとどこかに行けるということを分かっていて、その日もコロはそわそわしながら車に乗り込みました。
父の実家につき、庭でコロはしばらく外で遊んでいました。私も一緒にコロと遊んでいて、追いかけっこをしたり。私は遊び疲れたので、家の中に入りました。ただ、コロはまだ庭にいました。
そして、休憩をしてから庭に行くと、コロの姿が見えませ…。どこに行ったのか父に聞きますが、知らないとのこと。
最初はすぐ戻ってくるだろうと思い心配もしていなかったのですが、1時間経っても2時間経ってもコロは戻ってきません。さすがに、私も私の父も心配になり、実家の外や周囲を探しました。
いくら探してもコロがみつからない
しかし、コロの姿は見えません。だんだんと不安になってきた私は涙ながらに、コロと叫びながら探していました。
日も暮れ、外も暗くなり父の実家にコロが戻ってきたら連絡をするようにと伝え、私は父に今実家に残っていてもどうすることもできない、翌日は学校があるから自宅に帰ると説明され、しぶしぶ自宅に帰りました。
車の中では、コロになにかあったらどうしよう、もう会えないかもしれないと思うと不安で不安で、涙が止まらなかったです。父も車の中では言葉を発さず、自宅に到着しました。
実家から自宅まで走って帰ってきたコロ
玄関を開け、中に入ると、なんとコロがいたのです。コロは父の実家から、私の自宅まで戻っていました。私は、コロに飛びつきまた泣きました。私の父もほっとしたような顔をしていました。
父の実家までは、いつも車で行っていたので、コロが道を覚えていたことに父も驚いていました。私は、子供ながらに犬でもちゃんと自分の家をわかって帰ってくるんだなと感心。
それから、行方不明になることはなくコロは死ぬまで私の家で一緒に過ごしました。他にもコロとの楽しい思い出はたくさんあるのですが、この物語が一番印象に残っており、感動した出来事です。
コロは死んでしまいましたが、今別の犬を飼っています。コロのときのように、今飼っている犬も大事に一緒に過ごしていきたいです。