やんちゃだけで暴れん坊だけど実は優しかったパグ
我が家に犬が来てからもうすでに15年近くが経とうとしています。最初に飼った犬はパグでした。その犬を選んだ理由は、ワンコが少し苦手だった当時小学低学年の息子が、膝の上に乗せてもらっても全然平気だったからです。
それ以来我が家ではパグを飼いつづけることになるのですが、今回お話するのは2匹目に飼ったチョビという名前のパグのことです。
我が家のパグとの出会いはペットショップでの一目惚れ
チョビはオスのパグで、一家でふと立ち寄ったペットショップでひと目ぼれしました。何とも言えない愛くるしい顔と、丸みを帯びた体型がとても可愛かったのです。
ただし、ペットショップのパグは簡単に衝動買い出来るような値段ではありません。特にチョビは容姿等から普通のパグよりも高い値段がついていました。そのときは、後ろ髪をひかれる思いでペットショップを後にしました。
しかし、次の日の朝になると長女が「昨日の犬、夢の中が夢の中にでてきたんよ!」と言ってきたのです。そこで、家族で相談して、「もう一度店に行って、まだいたら連れて帰ることにしよう」ということ決めました。
店に着くと、そのパグがまだいました。でもよく見ると昨日はメスだったのに、今日見に行ったら、オスとなっていたのです。店員さんに事情を聞いてみると、その兄弟だととのこと。
昨日の犬とは違いましたが、そっくりだったので連れて帰ることにしました。それがチョビです。
チョビという名前は、私が大好きな「動物のお医者さん」という漫画からとりました。、このチョビがとんでもなく勝気な犬に成長したのです。
その前にいたパグが10キロ近くあって、すごく大柄だったの比べて、このチョビは7キロぐらいでオスとしてはとっても小柄。しかし、いつも年上で大柄だけど、心優しい先輩犬を後ろに従えるようにして、肩で風をきるかのように歩いていました。
大柄の先輩犬にかみつくほどやんちゃなパグ
しかも、何か気にくわないことがあると大柄な先輩犬に噛みついて、引きづりまわす勢いなんです。
そんな元気だった2匹の犬も時間が経てば歳をとります。ある冬に年老いた先輩犬は、急にご飯も食べなくなり静かに眠るように過ごしていました。獣医さんに連れて行っても「老いからくるものですから静かに過ごさせてあげましょう」と言われたました。
そして、家に連れて帰って用事でふと家を1時間ほど留守した後のことです。家に帰ってみると先輩犬の背中が赤くなっていたのです。
また、チョビが腹立ちまぎれに噛みついたのだろうかと思ってチョビをみると、悲しそうに先輩犬の傍にたたずんでいました。その2匹のいる場所を見て自分が誤解していたことがわかりました。
その場所はいつも2匹がひなたぼっこをしていた場所だったのです。眠るように過ごし体温がさがり始めた先輩犬をチョビは暖かい陽だまりにひきづって連れて行っていたのです。どうやら日にあたって、背中が赤くなっているだけでした。
自分よりもずっと大きくて思いにもかかわらず。普段はやんちゃなチョビですが、根は優しかったのです。
そんな彼も老いては穏やかにはなってきましたが、後からきた後輩犬にはちゃんとけじめをつける犬として頑張っています。
先のことを考えるのは悲しいですが、縁あってうちに来てくれた彼に報いるためにも、残りの時間を家族みんなと少しでも穏やかでそれでいて濃厚に過ごせたらと思っています。