フレンチブルドッグが人気の6つ理由と飼うときの注意点
愛嬌のある鼻ぺちゃフェイスにクリクリお目々がとっても可愛いフレンチ・ブルドッグ。最近日本でも人気がじわじわと出てきており、人気犬種ランキングにも顔を出すようになってきました。
フレンチ・ブルドッグ専門誌が発行されるなど、一度その魅力に取りつかれた人はどっぷりとはまってしまうと言われている犬種です。かくいう筆者もフレンチ・ブルドッグの飼い主の一人で、周囲にもフレンチ・ブルドッグを飼っている方が結構いらっしゃいます。
そんなフレンチ・ブルドッグを実際に飼っている方の意見を参考に、この犬種を家族に迎えるべき理由と注意点をまとめてみました。すでにフレンチ・ブルドッグを飼っている方も、これから飼おうと思っている方も、ぜひ参考にしてみて下さい。
1.家族にするために交配された犬種なので愛情深い
19世紀のフランスで繁殖が進められたと言われているフレンチ・ブルドッグ。ブルドッグ、パグ、テリア種などを交配して作出されたと言われています。その役割は、愛玩犬(コンパニオン・ドッグ)。人間の伴侶として、家族の一員になるために産まれてきたワンちゃんなんです。
実際に飼ってみると、本当に愛情深い犬種であることが分かります。一番のお気に入りは家族の膝の上でうたた寝すること。寄り添って寝ているときに、至極の表情で幸せを伝えてくれます。どんなに仕事で疲れて帰ってきても、愛犬の笑顔で疲れが吹っ飛んでしまうなんて方も。そんな驚きの癒しパワーを持つワンちゃん、それがフレンチ・ブルドッグです。ただし、その分だけお留守番は苦手な子が多いです。
なるべくたくさんの時間を一緒に過ごしてあげて、愛情たっぷりに育ててあげられる飼い主さんが向いていると言われています。
2.表情豊かなので見ていて楽しい
とっても表情豊かで、時々飼っているフレンチ・ブルドッグが犬であることを忘れてしまうときがあります。楽しいときは満面の笑みを見せ、悲しいときは困り眉でこちらを見つめる。
本当に人間のように表情が豊かなワンちゃんです。飼い主が悲しそうにしているときは、ぴったり横について心配そうにこちらの様子を伺ってくれるなんてこともしばしば。最早ペットではなく家族の一員であるという言葉がぴったりです。
3.無駄吠えが少ないので室内飼いがしやすい
どんなに可愛いワンちゃんでも、飼い主さんを困らせてしまうのが「無駄吠え」。とくにマンションや団地住まいの場合には、ひどい時には近所から苦情が来てしまうなんて例も。そんなときに安心なのが、フレンチ・ブルドッグ。きちんと躾さえすれば、ほとんど無駄吠えが無い犬種です。
もともと気質的におだやかな子が多いと言われており、飼い主さんに対して吠えたり、うなったりということが少ない犬種です。もちろん個体差はあるので、家族に迎える前にペットショップやブリーダーさんで本人や両親の性格を確認するといいでしょう。
4.噛み癖が少ないのでしつけがしやすい
こちらも吠え癖と並んで飼い主さんのお悩みであがることが多い、噛み癖。可愛がって飼っているワンちゃんに噛まれたときの悲しさは、言葉では言い表せないですよね。
またプロのドッグトレーナーでも、矯正が最も難しい問題行動の一つだと言われています。フレンチ・ブルドッグはおだやかな性格の個体が多いため、噛み癖が少ない犬種と言われています。我が家のフレンチ・ブルドッグも子犬時代の甘噛はあったものの、大人になった現在では一切飼い主に牙を向けなくなりました。
何をしても怒らないので、爪切りや耳掃除、シャンプーなどといった普段のケアもとってもスムーズ。そのことがお互いの信頼関係を生み、日頃のお世話を通じてさらに良い関係になれちゃいます。無駄吠えと同様、もちろん個体差がありますので、家族に迎える前にペットショップやブリーダーさんで本人や両親の性格を確認するといいでしょう。
5.短毛種なのでカットが不要
フレンチ・ブルドッグは短毛種で、定期的なカットを必要としません。また抜け毛はありますが、短いためそこまで目立つことはないです。ただし、一週間に一回程度(個体差があります)はシャンプーをしてあげましょう。また脂性肌の子が多いので、我が家では普通のシャンプーのあとに殺菌作用のあるシャンプーで二度洗いしています。
暖かい季節になるとお腹に湿疹が出来てしまいますが、この殺菌シャンプーでほとんど出なくなりました。この殺菌作用のあるシャンプーは動物病院で処方されたものです。全般的に皮膚が弱い子が多いので、動物病院でしっかりとその点を相談する必要があるでしょう。
また、もともとそこまで運動を必要としない犬種と言われていますが、真夏の猛暑日には散歩のために外に出ることも難しいと言われています。そういうときはお家で運動をさせてあげられる環境があるとより安心でしょう。
6.短頭種なので愛らしい顔つき
フレンチ・ブルドッグの最大のトレードマークである、鼻ぺちゃフェイス。その愛らしい顔立ちにメロメロになっている人も多いでしょう。フレンチ・ブルドッグは短頭種であり、そのことが特徴的な顔立ちを作っています。
またそのため、寝るときにはイビキをかく子が多いです。我が家でも初めてフレンチ・ブルドッグを連れて帰ってきた日、夜に聞き覚えの無いイビキがリビングから聞こえてきたときは驚きました。今では愛犬のイビキを聞くことが日課になっています。また、余談ですが我が家のフレンチ・ブルドッグは結構大きい音でオナラをします。
ソファで一緒にテレビを見ている時に突然大きいオナラをされたときは笑いました。イビキにオナラ、本当に犬というより人間と暮らしている感覚にさせてくれる犬種です。
なお短頭種であるため、呼吸器系が弱い子が多いです。そのため呼吸がしづらく、特に夏場は熱中症など飼い主が注意をしてあげる必要があります。お留守番のときはクーラーを犬のために付けっぱなしにして出かけるのが当たり前と思ってあげることが必要です。
以上、フレンチ・ブルドッグの魅力と飼う際の注意点でした。その愛らしさとは相反して、平均寿命がたったの10年と言われているフレンチ・ブルドッグ。一緒にいれる時間は他のワンちゃんより短いかもしれませんが、愛情と笑いに満ちた、最高のドッグライフを送らせてくれる犬種です。