犬の疲労とストレスの原因とサイン@こんな傾向は見逃さないで!
犬は運動が好きで頭も良いので、疲れやストレスを感じることがしばしばあります。
実は、良い犬に育ってもらうためには適切な疲労は必要です。しかし、私たちの生活などに合わせるが故に、過剰に疲れてしまったり、ストレスいっぱいになってしまうことは良くありません。
今回はワンちゃんの疲労やストレスと疲れた時のサインについてご紹介します。
体の疲れと心の疲れ
犬はいつでも元気いっぱいで無邪気な動物です。遊んだり、体を動かしたり冒険することが大好きなので、本人が思っている以上に体が疲れてしまうことがあります。また、賢く頭が良いが故に、ストレスに晒されやすく、心も疲れることが多々あります。
ストレスを受けている時は、実はサインを出しているので注意深く観察してみましょう。疲れる環境や回復方法は私たちと共通する部分もあります。
注意が必要なのは、犬にとって良質な疲労は良い効果をもたらすという点です。たくさん訓練をしたり、アジリティをしたり、散歩に行くというのは、食欲増進や良質な睡眠につながり、体のために必要です。
私たちの都合で疲れさせてしまうことを避け、犬にとって嬉しい疲労を取り入れていきたいですね。
体の疲れのサイン
ワンちゃんは疲れている様子をあまり見せません。普通にトコトコ歩いていたのにヘタリ込んでびっくりした、という話はよく聞きます。しかし、疲れている時は頭を垂らす、尻尾を垂らす、動くのを嫌がるなどサインを見せます。
そういったサインがあれば、水をたっぷり飲ませて、安全で静かな場所で休ませてあげましょう。場合によっては外出をやめて帰ってあげるのも手段です。
我が家のワンコは、長時間の散歩などで疲れると、チラチラとこちらを振り返ります。このサインが出たら疲れ始めているので、休憩しながら歩きます。
子犬の時は、はしゃぎすぎて突然座り込むなどがあります。一方、老犬になるといつもと同じ行動をしていても疲れることが多くなります。ライフステージによって疲れる運動量やタイミングが変わってくるので、あまり無理をさせないようにしたいものです。
心の疲れのサイン
あくびをしたり、伏せたり、座り込むなどの仕草を見せる時は、疲れているサインになります。犬がメンタル的に疲れている時に見せるサインの一つに「ストレススマイル」というものがあります。
ワンちゃんが、まるで笑顔を見せているような表情をしているのを見たことがありますか?笑顔に見えるその表情は、実は2種類あります。「リラックススマイル」と「ストレススマイル」と呼ばれています。
「ストレススマイル」はワンちゃんの表現の一つで、悪いことではありません。しかし、興奮からくる表情なので、疲れやすくなります。
【参考】犬のストレス兆候と原因まとめ@お宅のワンちゃんは大丈夫?
犬がリラックスして家で寝そべっている時は、顔や体、耳は緩んで柔らかく目も穏やかです。
どっちのスマイルか、なかなか見分けづらいのですが、犬の緊張具合でわかります。何もしていないのにニヤニヤしている様子が、リラックスしている時の笑顔です。
ストレスを感じていたり興奮している時は、目が爛々として口角が上がり、舌が出ていて息が荒くなっているような様子です。さらに笑顔を見せている時、おでこや体を触るとよくわかります。
硬く緊張している、小刻みに震えているなどの時はストレスを感じています。我が家の子は短毛で表情がすぐ顔に出るので、緊張している時は大きく体を撫でて落ち着かせるようにしています。
たくさん遊んだり、1日中一緒にお出かけをしたりした時はよく笑顔を見せてくれますが、「ストレススマイル」のことも多いです。
一方、家の中でおやつをねだったり、ベランダから猫を眺めていたりする時も笑顔でいます。これはニヤニヤしている=「リラックススマイル」です。
どんな表情がリラックススマイルか見分けられるようになると、より犬の気持ちがわかるようになります。
過度な疲労はストレスになる
ワンちゃんがストレスに晒されてしまったり、心身が疲れてしまう環境は以下のようなものがあります。
- 慣れない環境
- 長距離の移動
- 苦手な場所に行った
他にも、長距離のお散歩に行ったり、激しい運動を行なった後は体が疲れます。
愛犬と一緒に泊まれる宿は今どんどん増えています。色々なサービスや施設があり、お出かけがとても楽しみになりますよね。私たちも何度か利用しました。
車で3時間ほど、休憩したり色々と立ち寄ったりしながら楽しんでいました。しかし、帰ってくると、犬はぐったりして自分の寝床からしばらく動かなくなります。
よく考えると、小さな体で長距離移動、どこも慣れない環境ばかりで、寝るときもいつもと違う…。なにひとつ、自分の匂いのする場所がない中で頑張っていました。
私は、旅行にわんこと一緒に行くのは大賛成です。お出かけが大好きなら、ぜひ一緒に連れて行ってあげてほしいと思います。
我が家の愛犬は、お出かけも遊ぶことも大好きですが、環境変化に弱く、旅行には向いていませんでした。疲れていてもそのような様子を見せず、無理をしてしまうことがあるので、今は近場で楽しむようにしています。
犬の疲労回復方法
わんこが疲れた時は、人と同じ方法で疲労回復をします。私たちが疲れている時、ぐっすり眠りたい、ゆっくり一人でマイペースに過ごしたい、などと感じませんか?犬も同じで、構われずにゆっくりと眠りたいものです。
犬が休む時、手足を投げ出し、体が緩み熟睡します。ドッグランへ行った翌日などは、我が家は大抵このように魂が抜けたように眠っています。
こうして休んでいる時は、むやみに呼びかけたり触ったりせず、優しく見守りましょう。ご飯を食べない時もありますが、疲労が回復すると食べることがほとんどです。無理させず、ゆっくりと一人で休ませてあげてください。
まとめ
ワンコにとって、たくさん運動して疲れることは嬉しい事です。しかし、長距離移動や環境の変化で疲れてしまうことは好ましくありません。
犬は感情豊かな動物なので、疲れた時、ストレスな時は必ずサインを出します。ワンちゃんによってサインは違うので、大切な愛犬のサインを見逃さないようにしましょう。