犬が熱中症になりやすい状況@こんなシチュエーションには要注意
ワンちゃんが熱中症になった場合、すぐに適切な処置をしなければ症状はあっという間に悪化してしまいます。そうならないために熱中症にならない環境づくりを再度徹底してみませんか?
ただ、涼し居場所におとなしくさせていてはかわいそうです、わんこは生涯で十数回しか夏は経験できません。ちょっとの工夫と気配りで快適に過ごさせてあげることができます。
特に近年は猛暑です。十分に気をつけて、愛犬と楽しく夏を過ごしましょう。
【参考】犬にとって快適な温度と湿度はどのくらい?湿度管理も大切です
ズバリ!熱中症になりやすい状態は作っちゃダメ!
熱中症になると段階ごとに犬は症状を見せ始めます。舌を出してハアハアと喘いだり動かなくなったりします。
そのような症状は体に大きく負担をかけ、命に関わることもあります。人間と同じように、熱射病、日射病を引き起こす犬は、人間より暑さに弱い生き物です。
エコで人間が「少し我慢すれば大丈夫」な環境は犬にとっては「暑い」と思ってください。高温多湿を避け、風通しの良い場所を必ず確保しておきましょう。
また、新鮮な水もたっぷり用意しましょう。我が家では留守番の際は500mlの給水器とは別の場所に、ボウルいっぱいの水を用意しておきます。
出かけるときは1リットルのペットボトルを満タンにして持ち歩きます。飲ませるだけではなく、万が一の際は体にかけられるようにしましょう。
初めて行く場所で興奮して熱中症
先日、仕事先に大きな公園があり立ち寄りました。とても自然豊かで地元のワンちゃんも多く、大興奮でお散歩を楽しんでいました。
その日は少々暑いかな…と思いましたが、公園は土や芝生で照り返しも弱く、木陰を歩き続けられたので久しぶりの運動を気持ちよく思っていました。
しかし、公園を出た途端にコロンとしてハアハアが始まってしまいました。公園ではなんともなく、尻尾を立てて先頭を歩いていたのに…
すぐにクールダウンができたので大事には至らなかったのですが、楽しくて興奮するとギリギリまで遊んでしまうようです。
興奮してハアハアと舌を出して息が荒くなることで、呼吸が乱れてしまい、熱中症を引き起こすこともあります。注意して様子をよくみないといけないですね。
コンビニに立ち寄って熱中症
コンビニにちょっと寄りたくて、ドッグレストに繋留はみんな当たり前のようにします。しかし、コンビニはワンちゃんファーストではないことは覚えておきましょう。
とんでもない陽だまりやエアコンの室外機のそばにポールがあることがあります。そんなときは木陰や建物の影などがあればそちらに繋ぐようにしましょう。
ついつい長居してしまったり、思わぬレジ待ちで時間がかかってしまうことがあります。しかし、暑い中待たせることだけは絶対に避けましょう。
立ち寄りは、「散歩中のワンコを休憩させる」と思って、休息や水分補給、クールダウンの時間として利用するようにしたほうが安全です。
サマーカットで熱中症!?
流行のサマーカットは、必ず一度トリマーさんに確認をしましょう。
犬は人間の頭皮のように毛で直射日光や紫外線を防いでいます。間違ったサマーカットをしてしまうと、薄い皮膚に対し上からは直射日光、下からは照り返しでとても辛い状況になってしまいます。
暑さを防ぐ役割も持っている被毛なので、坊主などにしてしまうと逆効果になります。ちなみに、被毛を刈りすぎると、色や質が変わったりすることがあるそうです。
犬種によってサマーカットは変わってくるので、自己判断で行わず、必ずプロのトリマーさんに相談をするようにしましょう。
サマーカットは可愛くなるからチャレンジしたいという気持ちはとてもよく理解できます。今はとてもおしゃれなクールバンダナやクールベストがたくさんあるので、サマーカットに向いていないワンちゃんは、そういったおしゃれをぜひ楽しんで欲しいです。
安全第一!我が家の対策
うちの子は短毛種で暑がりさんです。うっかりするとすぐに熱中症の危険があるので夏は気を使います。
家のエアコンは24度に設定しています。南向きのカーテンは閉め、陽が入らないようにしています。
一緒に仕事場に行き、打ち合わせや外出があるときは近くのトリミングサロンさんに預けます。冬場は連れて行き、短時間なら車で待ってもらいますが暑い時期は1分たりともそれはできないので、お預けしています。
クールベストは使っていませんが、バンダナは用意してあります。小さな保冷剤が1つだけ入るタイプです。今年は特に暑いので、ぐるりと360度保冷剤が入るクールバンダナの購入を検討しています。
水は常時1リットル持ち歩きます。飲ませるだけでなく、体にかけることもできるのでうちのわんこの必需品です。
特別な対策はありませんが、いつも人間からすると涼しめな環境になるよう心がけています。
お留守番も見直そう
みなさんが一番心配なのは外出先ではなくお家ではないでしょうか?
外出先なら一緒に入れるので、環境がわかり目が届くので安心です。お家でお留守番をしているとき、万全の対策を取ったつもりでも少々心配になってしまいます。
まず冷房の温度ですが、犬種によって異なってきますが26度くらいと言われています。しかし近年の猛暑で、26度で熱中症になったワンコもいるそうです。パグなどの鼻ぺちゃワンコたちにはもう少し温度を下げても良いかもしれません。
新しいタイプのエアコンは人感でオンオフをするセンサー作動が付いていることがあります。
小さいワンコには反応しないこともあるので、とても注意が必要です。センサーはチェックの上、必ず解除しましょう。
もし解除できない場合は、クールマットやサーキュレーターを活用しましょう。
一般的なクールマットは冷却材が入っているので、いたずら好きの子には不向きです。我が家も与えてみましたが危険でやめました。
オススメはホームセンターなどで売っている大理石や御影石のタイルやボードです。引っ越しで破損させてしまったので、今年も購入しようと思っています。
さらに凍らせたペットボトルをタオルで巻いて、ソファーに転がしておきます。万が一、エアコンが止まったりして暑くなった時に備えています。友人のワンコは、お留守番中はクレートにいることが多いため、クレートの上に凍らせたペットボトルを乗っけているそうです。
地サーキュレーターや扇風機は、単体では犬にはさほど効果はありません。風の通り道を作り、空気をかき混ぜることで効果が出るので、風の流れを意識した配置にしましょう。
まとめ
ワンちゃんたちは暑さが苦手です。
涼しい夜に散歩、と言われていますが、最近は夜もとても熱い日があります。熱帯夜で夜も暑く、地面も熱い場合は無理にお散歩せずお部屋で遊ぶなどでも十分です。
ワンちゃんの小さな体に負担がかからないよう、十分注意して夏を乗り切りましょう。