犬の目の病気やケア@白内障になる仕組みを知ってますか?
あなたが「愛犬が年を取ったな」と思う瞬間ってどんな時ですか?目に見えて足腰が衰えた時、毛並みが悪くなってきた、食事の量が減った。
さまざまな老化現象がみられますよね。中でもやはり目の濁りを確認してしまうと、年齢を感じて切なくなります。10歳を過ぎても健康な仔はたくさんいますが、目の老化はなかなか抑えられるものではありません。
目が濁ってくる状態といえば、白内障が有名ですが、老犬が白内障になるにはある意味しょうがないことでもあります。
しかし、老犬の目のケアについてどのような注意をしてあげればいいのか、知っておけば必ず役立ちますし、いろいろと準備することもできますよね。今回は、わんちゃんの目のケアについてお伝えします。
犬が白内障になる仕組み
人と同じように、犬の白内障は老化現象が起こす疾患です。それ以外にも、糖尿病や目の病気による白濁もあり、若い犬は白内障にはならないことはありません。
白内障は目の中の水晶体と呼ばれるレンズ濁ってくる病気です。ですので、当然ですが年を取っても目がさほど濁らない子もいます。簡単に言えば白内障を防ぐ手立てとしては、このレンズの濁りを阻止すれば良いわけです。
水晶体、レンズを守っているのも体内の水分です。この水分の循環が悪くなれば当然濁ってきますよね。老化により循環は確かに衰えてきます。しかし、体内の水分バランスをできるだけ正常に整えることは長生きにも繋がりますし、このように水の多い部分の疾患の悪化を防ぐことにもなります。
なお、白内障については、人の場合は日帰りでの手術など比較的簡単に治ることが多いですが、ワンちゃんはほとんど手術は行いません。
手術方法が無いわけではありませんが、全身麻酔のリスクもありますし、犬は嗅覚が優れていますので、それほど目が良くなくても生きて行けるからです。それよりは、若いうちから体内のケアをしっかりと行い、白内障になるリスクを回避した方がずっと良いですよね。
目に良いサプリメント
人の目にはブルーベリーが良いと聞きますが、ワンちゃんにもブルーベリーはとても良い食材です。ただ、サプリメントは有効成分が凝縮されている製品でもありますので人用のものを与えるのは危険ですし、添加物も実は多いんです。
ですので、目のためにサプリメントを与える場合は、犬用のサプリメントか、食材そのものを与えるようにしましょう。ブルーベリー入りのボーロなども販売されているので、それを利用するのも良いですね。ただし、あげすぎには注意してください。
目の周りのケア
涙焼けが酷いわんちゃんをよく見かけます。ただ、わんちゃん本人にとっては別に痛みも無いですし、さほど不愉快というわけでもありません。
悩んでいるのはむしろ飼い主さんのほうではないでしょうか?しかしながら、やはり涙焼けはあるよりは無いにこしたことはありません。また、目ヤニなどの汚れを取り除いて、目の周りを常に清潔にしておくことはとても大切です。
涙焼けについては、単にふき取るだけでは改善されないことが多いため、まずは食生活を見直すことが重要です。油分の多いタイプのドッグフードを避けたり、手作り食でも脂分を抜いてみるなどの工夫でかなりよくなります。
いきなりよくなることは難しいですが、気長に治して行くことが大切です。
なお、犬の目の周りをふき取るための専用のクリーナーも販売されていますが、生理食塩水を浸した布で優しく拭いてあげるというのでも構いません。ドラッグストアや薬局で簡単に手に入ります。その際は、くれぐれも眼球を傷つけないように注意しましょう。
目薬について
眼球に傷が付いたり、目の疾患などでどうしても目薬をささなくてはいけないこともあるでしょう。しかし、ワンコに目薬を投薬することは想像以上に難しいのが現状です。
そもそも顔周りを触られることを犬は嫌いますし、目に何かを入れられることに抵抗しない子はあまりいません。
ですので、予防のための目薬をわざわざする必要はありませんが、治療でどうしても投薬しなくてはいけあい場合はわんちゃんの後ろに回ってから、そっと頭を押さえて目薬を見せないようにしながら、目じり付近にさすとうまく行えます。
ご家族の方がおられる場合は目線をそらしてもらうように協力してもらいましょう。
まとめ
目の病気や怪我は直接命にかかわるものではありません。しかし、無くなってしまうと困る大切な器官です。
愛犬の目がいつまでもあなたの顔をしっかり認識することができるように、旅立つその時まであなたを見つめていられるように、日頃からきちんと適切なケアをしてあげましょう。