室内飼いの犬が部屋で怪我をしないため9つの注意点
みなさんのお宅のわんちゃんは外飼いですか?、それともて室内飼いですか?最近はペットブームでわんちゃんを飼うお宅が増えています。
中でも住居環境がマンション、敷地の狭い住宅であること、番犬というより家族の一員という意識が強くなっているため、室内飼いをするお宅が増加傾向にあります。
部屋の中で飼うなら、目が届きやすく安心だと思っている方も多いと思いますが、実はお家の中にも危険がいっぱいです。
そこで本記事では、室内で起こる可能性のあるケガや事故と、家の中で過ごす注意点をまとめてみましたので、室内飼いをされている方は、ぜひご覧になってください。
1.フローリングのすべりが原因で骨折
わんちゃんたちは走ったり、飛び跳ねたりします。その際に、床がフローリングで滑りやすい場合は要注意です。滑ってしまうと加速の付いた体を止められず、家具にぶつかったり、転倒してしまいます。
わんちゃんの転倒は骨折や脱臼を招いてしまうこともあり、滑ったことに気付かず脱臼を放置し、靭帯断裂やヘルニアを患うケースもあります。
関節病から歩行困難になったり、命の危険もあるので、滑りやすい床にはじゅうたんやコルクシートを貼るなどの対策が必要です。
2.ドアや窓に挟んでしまった
ドアを閉めようとしたら後ろから急に付いて来た、あるいはドアを閉めようとしたら、急に部屋に飛び込んできたなど。どちらも、わんちゃんを飼っている方なら経験があると思います。
わんちゃんは視界から外れやすいので、こういった事故で骨折をしてしまうケースがあります。また、ドアの向こう側にわんちゃんが待機していて、ドアを開けた途端にぶつかってしまうことも…。
ドアや窓は住居には必ずあるものなので、わんちゃんが居ることを常に意識して開閉するようにしましょう。
3.浴槽に落ちてしまう
テレビなどでわんちゃんが、洗面器の水をおっかなびっくり飲もうとしたり、興味があって浴槽に手を出した瞬簡に落ちてしまう…というシーンを見たことがあると思います。
その姿はとても可愛いのですが、溺れてしまう可能性があるのを忘れてはいけません。また、飼い主さんの留守中に、わんちゃんが浴槽に転落して死んでしまった事故が実際に起きています。
浴槽に蓋をする、水を溜めない、近寄らないようにベビーフェンスを施すなどの対策を考えましょう。
4.床に落ちているものを誤飲
落ちているものを誤飲するわんちゃんはとても多く、おやつと間違えて食べてしまうことも!わんちゃんは何にでも興味津々で、食べるつもりはなくても、遊んでいて誤って飲み込んでしまうことがあります。
ボタン、クリップ、タバコ、ゴキブリ駆除用ののホウ酸団子、石鹸、ビニールや発砲スチロールまでかじって食べてしまうのです。
誤飲で器官が詰まり呼吸困難になるほか、誤飲に気付かずにお腹の中に異物が残っていると、胃や腸で閉塞が起き、腹痛、震え、嘔吐、便秘などの症状が出ることも。
石鹸や洗剤をなめた場合、中毒症状が出ることもあります。丸まってじっとしているなど、様子がおかしい場合は病院へ行くようにしてください。誤飲は命の危険があるので、常日頃から物の置き場所と配置に注意しましょう。
5.コンセントを噛んで感電
家にはたくさんのケーブルやコードがありますよね。わんちゃんの目線にあるケーブルやコードですから、ついつい興味が沸いて噛んでしまうわんちゃんが多いようです。
飼い主さんが留守の間に、噛んでしまい感電する事故が起きています。今は電化製品をワイヤレスにすることも出来ますし、コードをまとめて犬の目線に入らないようにしたり、コンセントカバーをすることで対策が出来ます。
6.飼い主さんがふんじゃう
飼い主さんが踏んでしまう!これ以外によくあるんです。暗がりの寝室でトイレに起きた瞬間に飼い主さんが踏んでしまったり、足元に寄ってきたのを避けるつもりが踏んでしまう、飼い主さんがよろけた時に踏んでしまう…びっくりですが、頻繁に起こり得る事故です。
もし、踏んでしまうと人間の体重が愛犬に加わるわけですから、場合によっては骨折を招くことになります。飼い主さん自身がケガをさせる事故を避けるため、日頃から注意が必要です。
7.暖房器具や熱湯で火傷
冬は、飼い主さんもわんちゃんも一緒にストーブ前やこたつでぬくぬくとしますよね。幸せそうにしているわんちゃんを見ると嬉しくなりますし、留守番時に寒いのではと心配し、ついつい電化製品をつけたままにしてしまいます。
そこで注意して欲しいのが、わんちゃんのやけどです!ストーブなどの前にずっと居ると毛が焦げたり、最悪の場合は毛が燃え広がり大やけどするケースも。
電気カーペットやこたつでは、低温やけどの危険性があります。また、炊飯器、電気ポット、湯たんぽから熱湯が出てやけどすることもあります。
やけどすると皮膚が赤くなったり水ぶくれの症状が出て、患部をしきりに気にし、触ると痛がります。ひどい場合は通院や手術が必要になるので、暖房器具や熱湯には細かな注意が必要です。
8.体温の適切に設定されていない
わんちゃんは体温調整がとても苦手です。人間は汗をかくことで体温を下げることが出来ますが、わんちゃんは出来ません。
主に口からハァハァと舌を出し、呼吸器から体内の熱を外に出します。そのため、夏場は私達以上に体内に熱がこもりやすく、熱中症になるケースがあります。
室内飼いの場合、窓を閉め切らないようにする。エアコンや扇風機を上手に使うなどの注意が必要です。また、逆に心配だからとクーラーをつけ過ぎても、クーラー病になることがあります。
毛に覆われているわんちゃんは暑いだろうとエアコンをつけたままにしがちですが、気をつけなくてはいけません。自律神経が乱れたり、食欲不振、冷えなどの症状を招きます。
愛犬に直接クーラーがあたらないようにする、サーキュレーターを使い冷気を動かすなど、対策を考えてみましょう。
9.高いところからの転倒、転落事故
窓やベランダからの落下事故が起きています。わんちゃんは外が気になるので、ベランダや窓際から外を眺めようとします。前のめりになったり、吠えた時にバランスを崩して転落してしまいます。
小型犬の場合は、体が小さいのでベランダや窓柵から抜け落ちてしまうことも。転落すると骨折だけではなく死の危険があるのは言うまでもありません。
また、ベットやソファーの上からジャンプして骨折することもあり、階段の上段からバランスを崩し、真っ逆さまに落ちたというケースも。私たちにとってはたいした高さでなくても、わんちゃん達にとっては危険がいっぱいです。
対策として、転落防止柵を付ける、ベランダへ出さないようにする、ベットやソファーの横にはクッションや低めのスツールなどで上り下りしやすい家具配置をしてあげるなど再度確認をしましょう。
まとめ
私の家のわんちゃんは、興奮すると飛び跳ねたり、ソファーの上からジャンプをるので、いつか骨折するんじゃないか?とヒヤヒヤする事があります。
我が家でも以前、おもちゃのぬいぐるみに付いていたボタンを引きちぎり…ゴクリと目の前で誤飲した事もありました。苦しそうにしたので家族中で大騒ぎでしたが、ペッと吐き出した時は本当にほっとしました。
みなさんのお宅のわんちゃんも必ずと言っていいくらい、ヒヤヒヤしたり、びっくりしたエピソードがあるのではないでしょうか?
室内だからこそ、わんちゃんにとっては危険がたくさんあり、小さな見落としで大怪我や命の危険があります。大切なわんちゃんのために家の中の再点検を行い、安全に楽しく暮らせるようにしましょう。