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犬のチェリーアイの診断と治療方法を解説

さくらんぼ

皆さんは、チェリーアイってご存知ですか?直訳すると「さくらんぼの目」と、なんとなく可愛さも感じられるようなネーミングですが、これ、れっきとした目の疾患なんです。

チェリーアイは通称で、正式な病名は「第三眼瞼線逸脱(だいさんがんけんせんいつだつ)」と言います。

チェリーアイは、直接命にかかわる病気ではありませんが、どんなものか知っておくことは決して無駄ではありません。チェリーアイってどんな症状なの?治療法は?などの疑問点を本記事ではわかりやすく解説します。

チェリーアイって何?

ノーフォークテリア

人の場合は、上のまぶたと下のまぶたの2枚しか存在しませんが、犬や猫、鳥類・爬虫類には目の内側から出てくる薄い膜状のまぶた、「第三眼瞼」と呼ばれる第三のまぶた(別名:瞬膜)が存在します。

不思議ですよね。この3つ目のまぶたが突出した状態で、それが米粒大もしくは小豆大までに肥大し、赤くなっているため「チェリーアイ」と呼ぶのです。これは、第三のまぶたの内側部分を固定している組織が生まれつき欠損しているために起こる症状です。

遺伝性の疾患であるとも考えられており、ビーグル・アメリカンコッカースパニエル・セントバーナード・ボストンテリア・ペキニーズ・バセットハウンド・チワワなどの犬種によく見られ、比較的若いうちに発症します。

多くは両目に生じますが、片目だけに発症することもあります。見た目にはできもののように見えますので、もしかして腫瘍なのではないか?他の部位からの転移ではないかとご心配される方もいらっしゃるかもしれませんが、そうではありません。

また、発症しやすい犬種が存在するのは、その犬種の構造に原因があります。特に短鼻種と呼ばれる、鼻さきの短い犬種はもともと目が前に出ている仔が多く、チェリーアイになりやすいとも言われています。

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どんな診断方法があるの?

犬のチェリーアイ

まず、ご自身の愛犬の目をよく観察してみてください。目頭あたりに、突起物のようなものが見られたら、それがチェリーアイです。

また、突起物が見られなくても、目頭部分に少し腫れがみられたら、腫れている下あたりを押さえると、ぷちゅっと風船のようなものが出る場合がありますが、これもチェリーアイの症状です。

ただし、この状態の場合は指で押さえないと突出しませんので、今すぐに手術の必要はありません。くれぐれも、強い力で目を押さえるようなことはしないでください。

気になるようでしたら、獣医師にチェリーアイかどうか診察してもらいましょう。炎症により、突出が既に始まっているようでしたら、まずは目薬で抑えることも可能です。

治療法は?

犬の目薬

治療の基本は、外科手術となります。逸脱している部分を元の位置に戻して縫合します。突出したままでも、飼い主さんが気にならないのであれば手術を無理にする必要はありません。

しかし、突起しているということはそれだけ外傷に遭いやすいということ。傷がついて出血したりそこから菌が入って別の病気になってしまう可能性もありますので、よく検討することが必要です。

また、縫合部分は涙を作る部分でもありますので安易に切除してしまうと、今度はドライアイになってしまう可能性があります。いずれにせよ、見ていて痛々しいのは事実です。手術方法は様々な方法がありますが、できれば眼科専門の獣医に相談した方が良いでしょう。

なお、幼犬の間に突出していても、成犬になるにつれて組織も成長し、うまく収まる場合もあります。小さい頃はあまり気にせず、症状が出てしまってから治療を開始しても遅くはありません。

繊細な部分ですので、むやみに手術に踏み切るのではなく愛犬の負担のことも考えて、信頼のおける獣医さんによく相談なさってください。

犬のドライアイって?

ドライアイの犬

治療法の中で出てきました「ドライアイ」ですが、文字通り「乾いた目」です。目の成分で大切な「涙」。涙には、色々な役割があります。まぶたを閉じるための潤滑油的な役割、ゴミが入った際に、洗い流してくれる役目など。

目の表面は常に涙で満たされているわけですが、これが無くなってしまうと厄介です。涙は保護膜の代わりでもありますので、涙が出ないと汚れやゴミが排出されず、目の表面に無数の傷がついてしまいます。

このことが原因で、目が白く濁ってしまったり失明したりすることがあります。

まとめ

チワワ

この疾患は、外科的治療が主流ですが、今は専門医も増えていますし何より命にかかわるわけではないので、あまり悲観的になる必要はありません。

もちろん放っておくと更に悪化したり、最悪の場合失明の危機にさらされますが投薬などでも上手に付き合うことができます。

いずれにせよ、これも先に述べたように遺伝性の強い疾患ですので仔犬を迎える際には、きちんとしたブリーダーやショップから迎えることをおすすめします。

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