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犬の水頭症の原因・症状・治療方法について解説します

犬の水頭症

水頭症という病気を聞いたことはありますか?「すいとうしょう」と読みます。大型犬にはあまり無い疾患ですが、小型犬ではわりと発症率が高いため名前だけは聞いたことがある、という方もいらっしゃるでしょう。

この病気は一体どんな病気なのか?何が原因で起こるのか、治療法はあるのかなどを本記事ではお伝えします。

水頭症ってどんな病気なの?

スイカを冷やす

水頭症ってよくわからないという方のために、この病気をイメージしやすいように一枚のイラストを用意しました。まずは、上の画像をご覧ください。

下の方に穴が空ているバケツに水が入っており、そこにスイカが丸ごとぷかぷか浮いています。穴からは当然水が流れ出ていますが、横にある水道の蛇口からは一定量の水が絶えず流れていますので、バケツの水は無くならないしスイカも浮いたままでいられます。

バケツの中で、スイカが浮いたり沈んだりすることなく一定の高さを保つためには、水が止まってもいけませんし蛇口から出過ぎてもダメですよね。ではこれは一体何を表しているのでしょうか?

実はバケツは頭がい骨、スイカは脳、そして水は髄液を表しています。小型犬の場合は、頭がい骨が完全に閉じていない子が多いためバケツに穴を開けて表現しています。脳に問題が無いワンちゃんの頭の中は、わかりやすく言うとこのような状態を保っています。

水頭症は、読んで字のごとく「頭」の病気です。頭がい骨に大きな損傷があったり、髄液の循環バランスの崩れにより脳を圧迫し、それによって様々な障害を起こしてしまう。これが水頭症という病気です。

イラストに当てはめると、バケツに大きな穴があいてしまったり、水が止まってしまったりしてスイカが上手に浮かなくなった状態を言います。

水頭症ってどうして起こる?原因について

寝る犬

水頭症を発症する原因は大きく分けて2種類あります。先天性疾患と後天性疾患です。先天性は、生まれつき発症している、もしくは原因を持って産まれてきている状態で、後天性は怪我や事故・ウィルス感染等による頭の損傷が引き起こす場合です。

先天性の場合は、生後2~3カ月頃に第一回目の発作が起こることが多いと言ます。原因は様々ですが、遺伝もひとつの要素とされています。水頭症の親から産まれた仔犬は、かなりの確率で水頭症になってしまいます。ブリーダーから仔犬を迎える場合は、このようなことも含めどのような環境、どのような親犬で繁殖をしている犬舎なのかしっかり見極める必要があります。

後天性にしても、怪我や事故などはどんな子でも起こりうる可能性がありますので、小型犬の飼い主さんにとって水頭症は決して他人事ではありません。

水頭症の主な症状

病気で寝る犬

水頭症は、特徴的な発作が多い疾患です。よく見られる状況を以下に示します。

くるくると同じところを回る

突然、狂ったように同じ場所をものすごい勢いでくるくると回り始めます。これは、仔犬が自分の尻尾を追いかけて遊びで回ったり、排泄の前に場所を定めようとして臭いを嗅ぎながらくるくる回るといった行動とは明らかに違います。

問題が無い場合は数分で回るのを止めますが、発作の場合はものすごいスピードで倒れてしまうまで回る場合があります。判断ができない場合は動画を撮影して獣医師に判断してもらうと良いでしょう。

壁に頭を付けたまま動かない

発作時は、脳圧が正常でないためぐったりとしていることも多くあります。壁に頭部をくっつけたまま何分もじっとしている場合は注意が必要です。もちろん食欲も低下します。

性格が変わる

発病後は、凶暴化してしまう子もいます。特に原因が無いのに急に人を噛んだり、凶暴になってしまったら一度検査してみましょう。

頭に穴が開いていると水頭症というのは本当?

獣医と犬

水頭症は、チワワやパグ、ヨークシャーテリアなどの短鼻種、いわゆる鼻の短い犬種に多くみられます。特にチワワにいたっては発症事例が多いです。人や犬などの哺乳類がお母さんのおなかの中から出てくる際に、産道をとおってこの世に産まれて来ますが、最初は頭がい骨は割れた状態で産まれて来ます。これは、頭の形が柔軟に変化することで産道という細い道が通れるようになっているためです。

ですので、産まれたての仔犬や人の赤ちゃんは頭がぶよぶよとやわらかいのです。生後ゆっくりと時間をかけて骨が固まり、形成され、穴も閉じて行くのです。しかし、チワワに関しては穴が完全に塞がらない場合が多く、中には数個の穴が開いたままの仔もいます。

かつては、水頭症を発症する子に、穴が塞がっていない子が多かったことから「穴が開いたままの仔は水頭症である」と診断した獣医師がたくさんいました。

そのため、最初の検診で穴のことを指摘され、(穴が開いたままかどうかは、触るとわかります)「この仔は長生きできない」と医師に言われて絶望的になってしまった飼い主さんもたくさんいらっしゃったのです。

しかし、最近では頭がい骨の穴と水頭症の発症には因果関係は特にないことがわかってきており、海外の論文にも報告があります。穴が開いていても水頭症でない子はたくさんいますし、逆にきちんと塞がっていても水頭症を発症してしまう子はいるのです。

イラストで説明しましたとおり、水頭症は正常な状態からバランスを崩すことにより発症する病気です。特に思い当たることもないのに、もしこのような診断を受けたら慌てずに専門医に相談することをお勧めします。また、水頭症の子は、独特の顔つきをしていますので精通した医師であれば顔つきから判断することも可能です。

水頭症の治療方法

犬の水頭症の治療

まずは、検査が必要です。一般的に、CTやエコー、MRIで検査を行います。治療は外科的治療と内科的治療の両方が考えられますが、水頭症の手術は大変難しく成功例があまりありません。

ですので、脳圧降下薬を使用して対処的な治療を行います。手術の場合は、脳に溜まりすぎた髄液を体外に排出できるように、脳室‐腹腔シャント術という方法も行われています。治療や薬に反応し、効果が得られれば長生きすることが可能です。

発症例は多いですが特殊な病気には変わりないので、できれば大学病院や専門的知識を持った獣医師に相談することをお勧めします。

まとめ

犬のお医者さん

この病気を予防するにはずばり、きちんと管理されたところから仔犬を迎えることです。水頭症は遺伝性の高い病気です。この病気を患っている犬を繁殖に使用していない犬舎かどうか、しっかり調べたうえで仔犬を迎えると良いでしょう。

もちろん問題の無い仔犬を迎えたとしても、怪我や事故で水頭症になってしまわないように、日頃から注意が必要です。

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