愛犬におすすめのペットハーブ@便秘や関節痛向け調合
今、ナチュラル志向の方が増えており、アロマやハーブなどを使って健康管理に役立てていらっしゃる方も多いと思います。ペットに対しても、アロマやハーブを使ってケアをすることができます。こ
こでは、ペットにどのようにハーブを使うのか、どういうことに気を付ければ良いのかをお話しようと思います。なお、ここでお話しするのは「犬」に対してのハーブ活用法になります。猫やその他動物については違った見解もありますので、ご注意ください。
犬にハーブを使って良いの?
犬にハーブを与えても良いのでしょうか?そもそも、ハーブとは「人の生活に役立つ植物の総称」とされています。「薬草」や「香草」の意味を持ち、その植物に含まれている成分を使おうとするものです。
そのため、使い方を間違えなければ健康維持に大変役立ちます。それは、犬に対しても同じことなのです。ただ、人と同じくいくら自然のものであってもアレルギーが出る場合もありますし、身体に合わない場合ももちろんあります。ですので、使用する際の大切な注意点は以下の内容です。
■愛犬にハーブを試すときの注意点
- 少しずつ試すこと
- 体調不良や、身体に湿疹等が出た場合すぐに与えるのをやめ、かかりつけの獣医師に相談すること
- 使用中特に問題無くても、与える量はきちんと守ること(与えすぎると、最悪死に至ることもあります)
ハーブを与える方法
犬にハーブを与えるのに、もっとも手軽で効果的な方法は、乾燥ハーブをミルサー等で粉末状にして、いつもの食事に振りかけることです。量は、1回の食事に対して小さじ1/4程度で十分です。
薬同様に、たくさん与えればすぐに効くというものではありません。気長に続けることが効果的なのです。乾燥ハーブはわりと手軽に入手することができます。ハーブ専門店や、ネットショップでも入手することかできます。
できるだけ栽培にこだわった、有機ハーブを使いましょう。ハーブは単体で使うよりも2~3種類のハーブをブレンドして使うと相乗効果が期待できると言われています。もちろん1種類だけ与えても問題ありません。しかし、長期間同じハーブを与え続けるのもまたよくありません。バランス良く自分でサイクルを決めて与えましょう。
また、粉末状にしたハーブは、冷蔵庫で保管し早めに使いきるようにしましょう。短期間で使いきれる分だけ、そのつど粉末にするようにします。
実はハーブを好きな犬は多いのです。ですが、嫌がるものを無理やり与えるのもよくありません。まずは、あなたが与えようとしているハーブを愛犬が食べてくれるかどうか試してから使用しましょう。
手にハーブを少しだけ取り、愛犬の前に差し出します。その仔にとって嫌がるハーブだとその場から逃げだしてしまいますが、好みのハーブだと舐めてくれます。嫌がるハーブは与えてはいけません。
調合の例
ハーブの利用については、非常に奥が深く様々な使用法があります。ここでは、日常に使えるようなハーブの調合をお伝えします。使いたい症状について、効果が期待されるハーブをご紹介しますので、これらの乾燥ハーブを用意し粉末にして与えます。ハーブは混ぜても問題ありません。
慢性関節炎に効果的とされる調合
老犬になりますと、人と同じように関節に痛みが生じてくることが多いと思います。これをハーブで緩和できれば身体にも安全です。
■アルファルファ
骨格筋系や、消化器・肝臓に作用します。抗炎症作用、利尿作用が期待できます。
■ダンディライオン
肝臓や胆嚢、消化管に作用します。抗炎症作用の他に、肝臓強化機能や強壮作用に優れています。
■パセリ
関節や消化器・泌尿器に作用します。関節炎の炎症緩和や、抗菌作用があります。とても有能なハーブです。
■カレンデュラ
マリーゴールドとしても親しまれているハーブです。皮膚や粘膜にも作用し、抗炎症作用や抗菌作用が期待されます。
下痢に効くハーブ
犬はよく、嘔吐や下痢をします。これらは、体内で起こっている何らかの不具合を調整するために、必要な症状である場合もありますが、嘔吐や下痢が続くと、脱水症状を起こしたり、栄養不良の原因になってしまったりします。
血便が出たり、あまりに酷い場合は獣医師に相談しなくてはなりませんが、慢性的なものや軽い症状のものについてはハーブが活躍してくれます。
■カモミール
胃炎や胃潰瘍に効くハーブです。痛みを緩和させたり、精神をリラックスさせる作用があります。
■ラズベリーリーフ
収れん作用(血管を縮める作用。鎮痛効果や止血効果がある)に優れたハーブです。安産に効くハーブとも言われており、女性の味方です。
便秘に効くハーブ
人も犬も、腸内環境が健康状態に影響を与えます。下痢や便秘になるということは、腸が正常に作動していないということです。便秘についても軽く考えることなく、毎日のスムーズな便通はとても大切です。
■ダンディライオン
肝臓や胆嚢、消化管に作用します。抗炎症作用の他に、肝臓強化機能や強壮作用に優れています。
■マシュマロウ
内部の組織を鎮静させ、潤滑する作用があります。消化器や泌尿器に作用します。
■オレゴングレープ
抗菌作用や駆虫作用があります。消化器系や粘膜に効果的なハーブです。
■イエロードッグ
消化管や肝臓に作用するハーブで、血液浄化作用(血を綺麗にする)や、緩下作用(穏やかに便通を促す)があります。
まとめ
人も動物も、病気になってから病院に行ったり治療をしたりします。しかし、一番大切なことは「病気をしない身体づくり」ではないでしょうか?
日頃から、バランスの良い食事や適度な運動を心がけ、精神を快適に保つこと。これが長生きのコツです。それに伴い、自己免疫力を高めることも重要です。
自己免疫力とは、防御能力のことを言います。病気や疾患から自分の身体を守る能力で、これを高めることにより病気になっても早く治せたり、病後の経過も良く回復が速いのです。
この免疫力を高めるためのアイテムとしてハーブはとても注目されており、広く使用されています。日々の生活の中に、ハーブを取り入れることで「病気を治す」のではなく「病気をしない」身体を目指しましょう。