若年性白内障になった愛犬パピヨン@専門の獣医に診てもらったけれど
うちのピコちゃんは現在9歳、ミルク味のガムとブロッコリー、お芋のおやつが大好きなオスのパピヨンです。生後4ヶ月の時に知り合いの方からもらってうちに来てからというもの、自由にのびのび育ってきました。
最近は白髪も増えてきて歳をとったんだなぁと感じることもありますが、元気に散歩にも行くし食欲も旺盛でシニア犬と呼ぶにはまだ早そうです。
そんな愛犬が2歳くらいの頃の話です。よく左目が涙目になったり、真っ赤になっていることがあって心配していました。
少し経つと自然に治っていたので様子を見ていたのですが、ある日の朝、その左目が充血して白目をむいているような状態のまま治らなくなってしまったのです。
慌ててかかりつけの動物病院で診てもらうと、「先天性の若年性白内障かもしれない」と言われました。
白内障は進行性の病気なので治療は難しい
そして、その日から治療のために、処方された目薬を1日3回さすようになりました。犬に目薬をさすのは結構大変で2人がかりでやっとという感じです。
ですが、愛犬の大切な目の為に、毎日欠かさず目薬をさしていました。それでも白内障は進行してしまい、半年後くらいには左目の瞳の色が真っ白に見えるくらいになってのです。
かかりつけのお医者さんに紹介されて、犬の目の病気を専門に研究している別のお医者さんにも診てもらいました。ですが、紹介された病院で「治る病気ではなく進行性の病気なので、いずれは右目も同じようになってしまうだろう。将来的には失明も十分考えられる」と言われてしまいました。
その日の夜は家族みんなで泣きました。ピコちゃんの目が見えなくなったらと想像すると、かわいそうでかわいそうで涙が止まらなかったです。
目の見えない犬を飼っている人の言葉に救われた
そんな時、目の見えない犬を飼っている知り合いの人から次のようなことを言われました。
「犬は目が見えなくても散歩に行けるし、ご飯も自分で食べられるし、人間が思うほど不幸ではないよ。ワンコは嗅覚が良いから匂いで色々なことがわかるし、たまに物にぶつかったりすることもあるけど、住み慣れた家の中なら自由に歩き回っているから」
そのお話を聞いて少し希望が持てました。それから5年以上経った今、ピコちゃんの左目の瞳は相変わらず真っ白ですが、左側から手を近づけてもしっかり察知できるので、まだ失明はしていないと思います。
右目に関しては白内障を発症すらしていません。最近では目薬もさしていないですし。何が良かったのかわかりません。ですが、とにかく進行が遅くなっている、もしくは止まっているみたいなので私たち家族はとても喜んでいます。
先天性の病気で原因がわからないので、私たちにはこれ以上病気が進行しないことを願うことしかできません。これからもピコちゃんに長く元気に生きてもらうために、大好きなものを食べさせたりお散歩に行ったりしてたくさんの愛情を家族みんなで注いであげたいです。