愛犬を長生きさせる5つの秘訣@いくつ守れていますか?
どんなにかわいがっていても、人間よりも寿命の短い犬たちは、わたしたち飼い主よりも先に寿命を迎えることを覚悟しなければなりません。とはいっても、できるだけ長く生きていて欲しいと願うのは当然のことです。
一昔前と比べたら、犬の暮らす環境も格段に進化しており、平均寿命は30年前のおよそ2倍にも伸びているそうです。愛犬に1年でも長く生きてもらうには、どんなことに気をつければよいのでしょうか。その秘訣に迫ります。
犬の平均寿命はどれくらい?
まずは、犬が一体何年くらい生きるものなのかをまとめてみました。犬の平均寿命は、犬種によっても違います。一般的には、大型犬より小型犬のほうが寿命は長いといわれており、犬種別の平均は次の通りです。
■小型犬
- ヨークシャテリア…14歳
- トイプードル…15歳
- チワワ…14歳
■中型犬
- 柴犬…10歳
- ビーグル…11歳
- キャバリア…10歳
■大型犬
- ゴールデンレトリバー…9歳
- ジャーマンシェパード…11歳
- シベリアンハスキー…12歳
もちろん、一概に犬種だけで寿命を判断することはできませんし、紹介したのはあくまでも平均寿命です。長生きするワンちゃんの中には、20歳まで生きる子もいるほどですので、あくまでも目安として考えておきましょう。
長生きさせる5つのポイント
愛犬の健康は飼い主さんにかかっているといっても過言ではありません。今回は、犬を長生きさせるポイントを5つご紹介します。
1.良質の睡眠をとる
人間と同様に、犬にとっても良質な睡眠は健康を維持するうえでとても重要な要素です。だいたい、成犬の場合は12.5時間、子犬もしくはシニア犬であれば18時間以上の睡眠が必要といわれています。
犬の年齢の目安ですが、だいたい生後1年までをパピーとし、それ以降は成犬。シニアは7歳からという説が主流ですが、大型犬の場合はもう少し早くシニアに入るといわれています※。
なお、犬の年齢が人間で言えば何歳なのかを計算する式を以下に記載しておきますので、参考にしてみてください。
(1)小型・中型犬の場合
最初の2年で24歳になり、3年目以降1年で4歳ずつ歳をとるといわれています。ですので、年齢の計算式は次の通りです。
小型・中型犬の人間年齢計算式…24+(犬の年齢-2年)×4
(2)大型犬の場合
最初の1年で12歳になり、2年目以降1年で7歳ずつ歳をとるといわれています。そのため、以下の式から年齢を計算可能です。
大型犬の人間年齢計算式…12+(犬の年齢-1年)×7
愛犬が安心して熟睡できるように、心地良い環境を整えてあげることが飼い主の役目といえます。例えば、以下のようなことに気をつけてあげるとよいでしょう。
■ワンちゃんが熟睡できるように気をつけるべきこと
- ケージやベッド、クッションなど、専用のスペースを確保してあげる
- 専用のスペースは清潔に保つ
- 直射日光が当たらず、適度な室温と湿度にする
- 飼い主自身も規則正しいリズムで生活する
2.食事に気をつける
食事は最も重要な要素のひとつといえます。基本的に、犬は「飼い主さんに与えられたものを食べる」のですから、しっかり管理してあげなければなりません。
最近では、栄養バランスや原料に配慮された良質のドッグフードがさまざまなメーカーから市販されています。犬種や年齢、健康状態にあったフードを選んであげるとよいでしょう。
また、肥満を予防するためにも、食べ過ぎにも注意が必要です。食べ過ぎは内蔵に負担を掛ける要因となりますし、肥満になると、関節や筋肉への負担になる可能性があります。 体重管理にも気をつけてあげるようにしましょう。
3.ストレスを貯めない
人間と同じで、犬もストレスを感じることがあります。ストレスを発散させられるように、飼い主さんが気づいて対処してあげられるのが理想的です。
性格や好みは犬によってもさまざまです。ストレスの原因になること、それの発散になることは犬によって違います。
例えば、散歩が好きな犬もいれば、歩くことが苦手で散歩が却って負担になる場合もあります。犬同士で遊ぶのが好きな子もいれば、犬が苦手で人間に遊んでもらえるほうが楽しいワンちゃんもいます。
それぞれの個性に合わせて、ストレスを貯めないような環境づくりをしてあげたいですね。また、犬のストレスについてまとめた記事がありますので、ご参照ください。
【参考記事】犬のストレス兆候と原因まとめ@お宅のワンちゃんは大丈夫?
4.健康診断を受ける
に健康で長生きしてもらうためには、定期的に健康診断を受けることをオススメします。平均寿命が伸びていることと比例して、犬も人間がかかるような病気にかかるケースが増えているようです。
病気に対処するためには、早期に発見し、治療することが大切です。犬は1年で3~7歳ほど歳を取るといわれています。ですから、とくにシニア世代に入ったら、半年~1年に1度くらいは動物病院で健康診断を受けておくと安心です。
健康診断は、問診や検温、触診などの簡単なものであれば1,000~2,000円程度で動物病院で受けることができます。
また、内蔵や骨など、さらに詳しく調べるには、レントゲン撮影や、心電図、血液検査、検尿などが必要になります。その場合は5,000~15,000円程度と、費用も上がります。・
検査内容、費用は病院によって異なりますので、かかりつけの病院があれば一度問い合わせてみるとよいでしょう。
5.腸内環境を整える
腸内環境を整えることで、犬の寿命が伸びるという説があります。犬の死因の多くが、腸内環境の悪化から腸内酵素が不足したことによる生活習慣病が原因との説もあります。
腸内環境をチェックする最も簡単な方法は、犬の「便の状態」を確認することです。できるだけ毎日チェックしてあげるようにし、軟便や便秘など、何か異常を発見したら速やかに病院で診てもらうようにしましょう。
最近では、腸内環境の調整に特化したドッグフードやオヤツもあります。うちの犬は胃腸が弱く嘔吐することが多かったので、ロイヤルカナンから出ている「ベッツプランセレクト・スキンケア」というフードを与えていました。
これはクリニックで勧められたのですが、胃腸が弱い犬に向いており、腸内細菌バランスを整える作用があるそうです。しばらくこのフードをあげていたら胃腸が丈夫になり、嘔吐することも激減しました。
なお、症状が改善してからは通常のフードを与えています。ご興味があれば一度試してみてくださいね。
まとめ
愛犬に長生きして欲しいと願うことは当然のことです。今回は、犬の長生きの秘訣5つをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか?
いきなり全てを実践をするというのは難しいでしょうから、まずはできることから始められれることをおすすめします。