蚊は犬の大敵!暖かい季節は徹底した予防でワンコを守ろう!
夏になるとどこからともなく、プワーンと飛んでくる蚊。人なら簡単に退治できますがワンコはどうしたら良いのでしょうか?
自宅でできる簡単な蚊の対策と、最近人気の虫除け効果のあるハーブをご紹介します。
ワンコが蚊に刺されると大変なことに
フィラリアの予防を受けるとき、病院の待合室にはショッキングなフィラリアのポスターが貼ってあるのをご覧になった方も多いと思います。
【参考】犬のフィラリア@症状・予防方法・薬の副作用について
春になったらきちんと病院に行き、お薬を毎月飲ませましょう。フィラリアの薬は蚊に刺されないためのお薬ではありません。蚊に刺され、万が一フィラリアになった場合の予防薬です。
ちなみに同時期に処方されるフロントラインなども蚊を予防する薬ではありません。ノミ、マダニを駆除するための薬なので、蚊を寄せ付けないなどの効果は無いです。
蚊の対策はこれらとは別にしっかり行う必要があります。これらの処方は春にスタートするので、一緒に蚊の対策もスタートしましょう。
人間なら、プチっと刺されるだけで我慢ができますが、わんこは蚊などに刺されをかゆみを起こすとびっくりしています。我慢できずに引っ掻いたり噛んだりして皮膚トラブルや傷にしてしまうことがよくあります。
また、アレルギーを発症する子もいるようです。刺されると、病気を引き起こすだけでなく、傷ついてしまうこともあるので蚊など害虫予防は徹底して行いましょう。
蚊を減らす努力をすよう
蚊が出てくる季節になったら、お家のお庭やベランダをチェックしましょう。
お庭などに水たまりができやすくなっていないか、たまったまま放置されているところはないかチェックします。ボウフラが湧くと、いづれ、蚊になってしまいます。
網戸が破れたり剥がれたりしているところがあれば春になる前に修繕しておきましょう。我が家の子は小さい頃はうっかり網戸を突き破ることがあったので、家中の網戸をチェックしていました。
ワンコのいる家庭でも虫除けの情報は必要ですが、小さな赤ちゃんがいる家庭でも虫除けは必須です。実際、アロマやオーガニックを使った除虫剤のメーカーは赤ちゃんに最適と広告しています。
虫除けアイデアを知りたいときは、赤ちゃんがいるママの情報やアイデアも役に立ちますよ。
お部屋の中に入ってきてしまった蚊の退治方法
頑張っても、お部屋の中に蚊が入ってきてしまうことがあります。実は、私の自宅はマンションで階数があるので滅多に蚊は入ってきません。ベランダの水をこまめに捨てていればある程度安心です。
私の花屋が問題で、1階の上にお水はいっぱい、高温多湿の蚊が大好きな環境です。1階にお住まいだったり、一軒家の方も蚊には苦労されていると思います。
愛犬を連れて行く前に、蚊取り線香をたくさん炊きます。モクモクになるくらいにして、犬がいない間にそれで密閉します。その後十分換気をしてから入室します。
殺虫剤を使えば簡単なのですが、怖くて使用できません。時間はかかりますが蚊取り線香はよく効きます。商売柄、香りは大切なのでアロマタイプを使っていますが、普通の蚊取り線香で大丈夫です。
夕方になると、また蚊が出てくることがあります。その時も犬から離れたところで蚊取りを使います。
ワンコ用の蚊取り線香もありますが、主な成分は人間用と一緒の除虫菊を使用しています。除虫菊は古くから虫除けのハーブとして愛されてきました。
こまめに使用したり、一気に使ったりするのでドラッグストアでセールの時に大きめの缶で購入しています。こまめに、換気をしながら使用することがコツです。
色々試しましたが、古くからあるものが意外と安心だということがわかりました。
これはNG!使ってはいけない殺虫ハーブ
スプレーやプッシュ式の殺虫剤を使う場合は、動物は念のため外に出してから使用と言われています。しかし、薬剤が残るので、おもちゃやケージなども外に出したり薬剤がかからないように工夫する必要があります。
最近は、ワンコのための手作り防虫アロマなどが盛んです。しかし、1点だけ、ワンちゃんにNGなハーブがあることも知っておきましょう。
■よもぎ
除虫のハーブとしても有名ですがシオネールという成分が犬には強く効き過ぎてしまいます。特にアロマなどで使うと成分が強くなってしまうので注意してください。
■ペニーロイヤルミント
蚤よけとして使われていたことでも有名です。爽やかな香りでガーデニンクでも高い人気があります。
しかし、ペニーロイヤルミントにはケトン類という神経毒が含まれています。呼吸困難などを引き起こすことがあるのでとても危険なハーブです。
ハーブは精製して使うと非常に効果が高くなります。虫除けに効くからと安易に手作りしたり使うことはオススメしません。慣れるまではプロに相談をしながら利用しましょう。
お部屋でできるナチュラル防虫
ハーブの危険性をお話ししましたが、ワンちゃんに向いている、優しいハーブもあります。お部屋やベランダで安全にナチュラルに虫除けをしたい飼い主さんにはハーブがオススメです。
小さなポットで手軽に育てることもできますし、種類によっては水栽培も可能です。
最近は園芸店で「ニーム」というハーブが販売されています。センダン属のインド原産の木で実は20メートルほどにもなります。葉や樹皮に殺虫効果があると言われています。
ゼラニウムも、香りが強く防虫効果があると言われています。このゼラニウムとシトロネラというハーブを掛け合わせて作られたのが「蚊嫌草」です。香りも良く、ガーデニングとしても人気の品種です。
これらのハーブは、すぐに虫がいなくなる、殺虫効果のあるものではありません。
また、園芸なので水やりが必要です。鉢の周辺や下に引いたお皿に水を貯めておいたままにしておくと蚊の発生の原因にもなりますので、こまめに捨てるようにしましょう。
まとめ
ハーブ類は殺虫、虫取りの即効性はありませんが、春先から準備しておくと虫の発生を抑えてくれます。ペット用の殺虫剤なども出ているので、暖かくなったらそういった商品もチェックしておきましょう。
最も大切なことは、きちんとフィラリアのお薬を飲んでおくことです。病院からハガキが来たらなるべく早めに受診するようにしましょうね。