一人暮らしでも犬が飼いたい!上手な飼育方法とお迎え準備で必要なこと
とにかく犬が好きで飼いたい、しかし一人暮らしだと飼育に関して不安がたくさんあります。
そこで今回の記事では、どのように環境を整え、どういったことに注意すれば、上手に犬を飼えるのかまとめました。
ワンちゃんが飼える環境を整える
一人暮らしでもワンちゃん好きなら、ぜひ家族としてお迎えしてほしいです。
しかし、最低条件は「ペット可の物件に住む」ことです。一人暮らしは大抵賃貸ですが、賃貸には様々なルールがあります。お部屋探しの段階であれば、ペット可物件を選びましょう。
また、住んでいる途中で検討している場合は、今借りているお部屋がペット可能か確認する必要があります。家賃は少々高くなったり、敷金が高くなったりしますが必ず安心して住める環境を整える必要があります。
「ペットショップで鳴かないから大丈夫」「小さいから抱えていればバレない」と話して勧める店員がいますが要注意です。ワンちゃんは個性があるので、のびのびと育てられる環境を整えましょう。
近くに信頼できる獣医さんを探す
これは、とても重要です。できればお迎えする前に獣医さんにお話を聞きに行きましょう。
毎年受けるワクチンなどはいくらかかるのか、病気になった時は治療にはいくらぐらいかかるのか、金銭面の確認も忘れずにしてください。
一人暮らしでワンちゃんを飼うと、全く旅行や外泊ができない、という意見がありますが、獣医さんによってはお預かりをしてくれるところもあります。そういったサービスを含めて確認してみましょう。
金銭的な負担の覚悟
犬を飼うには、金銭的な負担が多くあります。年1回の狂犬病予防接種、混合ワクチン、8ヶ月のフィラリア予防、これは必ずかかって来ます。また、これらにはペット保険は適用されません。
毛が長い子はトリミングも必要になります。ご飯もなかなかお金がかかります。年齢や体調や皮膚状態など様々なことを考慮してドッグフードを選びます。安いドッグトフードだけあげていればいいわけではありません。
【参考】安全でおすすめなドッグフードランキング
我が家の子は通常のドライフードに、少しダイエット用のフードを混ぜています。食べない時用にささみの粉末のふりかけや、ウェットフード(缶詰)を用意しています。
日常のペットフードやおやつなども必要になるので、なかなかな出費を覚悟しないといけません。
犬と触れ合う時間と体力を確保する
もう一つ大切なことは、犬と触れ合う時間が作れるか、ということです。以前遊びに行ったペットショップで店員さんが「小さい子はお散歩なんて必要ないので楽ですよ!」と説明をしていました。これは大きな間違いです。
どんなワンちゃんでも毎日お散歩が必要になります。また、一緒に遊ぶ時間も必要です。
私がお迎えをして最も時間を使ったのが「しつけ」です。おすわりやお手ではなく、お留守番をするために無駄吠えをさせない、汚物まみれにならないようにトイレを覚えさせることでした。我が家の子は食糞の癖があったので、そのしつけにも時間がかかりました。
しつけはこのくらいの時間をかければ大丈夫というものではありません。その子によってすぐ覚えること、覚えないことがあります。根気よく付き合わなければいけません。
また、最初のうちは留守番の間に家具を噛んだりゴミ箱をひっくり返したり、いたずらし放題です。思わぬところから思わぬものを引っ張り出し、噛み砕いていた、なんてことはしょっちゅうです。
場合によっては疲れて帰って来たところで犬がいたずらをしていて夜中に動物病院に駆け込む、なんてこともあります。このようなことも面倒だと思わず、時間と体力を犬に捧げる覚悟が必要です。
一人暮らしに向いている犬種
無駄吠えをしない、頭がいいなどの理由から様々なワンコが一人暮らしにオススメとされています。しかし、吠えることはしつけで解決できます。賢さはその子によって違います。つまり、向いている犬種は特にないのです。
我が家の愛犬はフレンチブルドッグとダックスフントのミックス犬ですが、どちらの性格という印象はありません。
ペットショップでも、保護犬でも、出会ってお迎えを決めたら大切なパートナーにしてあげましょう。
しかし、特に保護犬を受け入れたい場合は、受け入れの飼育条件があるので一人暮らしでも大丈夫かどうか確認をする必要があります。
また、病気と闘っていたり、老犬だと病院に連れて行ったり、治療に時間を割いたりと一人暮らしだとなかなか難しくなってしまいます。会社や学校に「犬を病院に連れて行くので遅刻します」とは言いづらいことが多いと思います。
長く付き合うパートナーなので、無理はしないでくださいね。
老犬になって、最後を看取るということ
今は可愛い、やんちゃなワンちゃんも、いずれ年をとり、おじいちゃんおばあちゃんになっていきます。老犬になると、目が見えなくなったり、病気になったり、認知症になる犬もいます。疲れて眠りたい日も、認知症で一晩中泣き続ける子もいます。
また、年をとると体が弱くなってくるため、病気にかかりやすくなります。お留守番が長かったり触れ合う時間が短いと病気にすぐ気付いてあげられないことがあります。
老犬になったら働き方や時間の使い方を見直し、最後まで面倒を見てあげられるか考える必要が出てくるでしょう。
「老犬ホーム」という選択も最近では出て来ていますが、どうしても飼える環境にない飼い主のためのものです。最初から老犬ホームを選択するのならば、一緒に暮らすことを諦めた方が良いかもしれません。
10年以上一緒にいると、子犬の頃からたくさんの思い出があり、老いた愛犬が特別かわいく思えます。
私がお見送りをした先代のワンコも、老いてお顔が白くなりゆっくりとした動作で隣に来て寝そべり、深いため息をついている姿を見るとどんな辛いことも吹き飛んでしまいました。
いなくなった時はやはり辛かったです。いつも隣にいる温もりがいなくなるので寂しくて、乗り越えるまで時間がかかりました。しかし、お見送りができたからこそ、「犬と暮らした」ことを誇りに思い、次の子を迎えることができました。
一人暮らしだと特にお別れするのはとても寂しく辛い思いをすることになります。そういった覚悟を含め、ワンちゃんを飼うことを決めなければいけません。
まとめ
犬との暮らしはとても充実した素敵なものです。しかし時間もお金もかかります。それなりの覚悟を持って飼育を始めましょう。
難しい場合は諦めることも大切です。一緒に暮らすことを諦めても、勉強したことや犬に関する知識や思いはいつか役に立ちます。愛犬というパートナーをお迎えすることになったら、最高の愛情で大切にしてあげてください。