犬の名前はどうつければ良い?人気の名前や名付けのポイント
愛犬を迎えた時に、まずあなたが最初にプレゼントするもの。それが「名前」ではないでしょうか?人間の命名はその人の人生を決めると言っても過言ではありません。
しかし、犬にとっても「名前」は大変重要なものであり、不思議なことに名付けられた名前の持つ意味どおりの子になっていくワンちゃんが多いです。今回は、犬の名前の秘密に迫ります。
日本の犬の名前ランキング
毎年、ペット保険の大手企業「アニコム」が犬の名前ランキングを調査し、発表しています。
2015年の調査結果によりますと、総合ランキング(オス・メス関係なく)では、1位「ココ」2位「チョコ」3位「ハナ」となっており、男の子の名前では「レオ」「ソラ」「コタロウ」で、女の子の名前は「ハナ」「モモ」「ココ」という順位結果となりました。
特に総合ランキング1位の「ココ」については、5年連続で一番を獲得しています。確かにココちゃんという名前のわんちゃんは多いですよね。
また、近年では読み名だけではなく、日本人の飼い主らしく「漢字」にこだわる方も多く、男の子で漢字を使った名前1位は「小太郎」2位「福」3位「小鉄」で、女の子の場合は「小梅」「姫」「杏」の順です。小太郎、小梅については私の知っているワンちゃんにも大変多い名前です。
さらに、人間の名付けでも話題となっている、いわゆる「当て字」にこだわる飼い主さんもいらっしゃるようで、例えば「レオ」という響きの名前についても漢字で記載した場合「獅王」「玲音」「麗王」などがあげられ、女の子の名前に多い「ハナ」という名前についても「花」「華」「花菜」などの漢字が充てられる子が上位を占めています。
大河ドラマブームや、歴史ブームも重なったことで、歴史上の人物の名前をつけたり、日本のお姫様の名前をつけたりすることも増えて来ました。
犬の名付けアドバイス
飼い主さんがこだわって付ける「名前」ですが、犬にとって認識しやすい響きというのがあります。犬の聴覚は、「アイウエオ」のような母音の聞き取りには向いていますが、子音、特に「カ行、サ行」は聞き取りにくいのです。
また、呼ぶ方・つまり飼い主にとってもあまり長い名前にしてしまうとかえってややこしくなります。しかし、日常的にありふれた言葉にしてしまうと、犬が混乱しますので、「母音を使った」「シンプルな」「ユニーク」な名付けをすることが望ましいのです。そう言われてしまうと結構難しいですよね?
日常的にありふれた言葉というのは、飼い主さんが日常的によく使うもの、例えば「コーヒー」とかだと、いちいちワンちゃんが反応してしまいますので、避けた方が良いでしょう。ご家族の名前と同じような発音の名前もできれば使わない方が無難です。
なお、食べ物の名前を付けると長生きするという言い伝えもありますが、言われてみればお菓子の名前を付けていらっしゃる方も多いですね。
名は体を表す
名は体を表すと言いますが、ワンちゃんの場合はどうでしょう?そう言えば、名前の上位にもあります「レオ」君に関しては、リーダー的存在であったり、他の子の面倒をよく見てくれる子が多いですし、女の子の「ハナ」ちゃんはその名の通り華やかで可憐な子が思い浮かびます。
例えば日本で有名な犬について考察してみましょう。「忠犬ハチ公」についてです。ハチ公は、東京に住む大学教授・上野英三郎の愛犬です。彼は、毎日飼い主である教授の帰りを駅で出迎えていましたが、残念なことに上野教授は急死してしまいます。
しかし、教授が亡くなってからも毎日毎日渋谷の駅前で待ち続けた健気な姿が人々の心を動かしました。のちに「忠犬ハチ公」と呼ばれ、今では銅像になったり、映画化にまでなっている有名なワンコです。
このハチ公という名前にはどういう意味があるのでしょう?ハチ公の「ハチ」は、数字の8なのか、昆虫のハチを表しているのか、由来はわかっていません。
また、「公」についてですが、地位の高い人の姓名に付いて、敬意を表す際に使用されている漢字です。当時、上野家では単に「ハチ」と呼ばれていたようですが、教授の門下生が敬愛を込めて「ハチ公」と呼んだとの説もあります。
この犬の持つ名前の意味ですが、数字の8から名付けられたのであれば、そこには「永遠」や「永久」という意味があります。一方、昆虫の蜂についても、群れのボスである女王蜂を命がけで守る忠実な習性を意味しますので、いずれにしても飼い主に永久的な忠実心を注ぐという、まさに「名は体を表す」例であると言えますね。
犬の名付けについては人の名付け同様に、マイナスイメージを抱くような名前はやめておきましょう。
「パルボ」や「ジステンバー」など病名をつけることや、死を連想させるような名前、暴力や虐待を連想させるような名前をつけるのではなく、幸せを呼び込んでくれるような名前をプレゼントしてあげてください。
まとめ
それぞれ飼い主さんが愛情込めてつけた名前には、こだわりや由来がありますので、例えば飼い主さんどうしが初めて会うようなオフ会や集まりの場での話のきっかけに、名前と由来を聞くのも面白いですよ。