犬が不快に感じた時のサイン@しゃべらなくても体調の変化はわかる
私たちの素晴らしいパートナーである愛犬。彼らは言葉を話すことはありませんが、まっすぐで純真な瞳でいつも飼い主さんを見つめています。長く一緒に暮らしていると、言葉なんかなくても通じ合えることもあるでしょう。
しかし、病気に関しては別問題です。犬は大変我慢強い生き物で、多少の痛みであれば我慢してしまいます。犬が不快に思った時、どんな行動やサインを私たちに示すのでしょう?これを知ることで病気の早期発見に繋がったり、問題行動の解決法になってくれたりします。今回は、わんちゃんが表現する「不快と思っている時のサイン」についてお伝えします。
不快なサイン
それでは、わんちゃんの考えられる、よくありがちなしぐさやサインについて、例を挙げてみていきましょう。
1.喜怒哀楽が激しい
わんちゃんだって、喜怒哀楽があります。もちろん、人のように表情豊かにというわけにはいきませんが、喜んだり、拗ねてみたり、時には飼い主の気を引こうとして演技をします。
このように、気分的なことはたいてい原因があるはずです。例えば、私の愛犬の話です。
ある日、一番上の子が足を痛めてしまい、初めてのことに家族は大騒ぎしました。このことで、他の子のことをおろそかにしたわけではないのですが、ふと2番目の子をみると同じようにびっこを引いていたのです!私はあわてて病院に連れて行きましたが、結果はどこも悪くなく、問題なしでした。
獣医さんには「この仔は、ご家族が上の子を過剰に心配したことで、自分も気を引こうとして演技をしたのでしょう」といわれ、私たち家族は深く反省したのでした。
このように、気分的なものが原因で現れる体調不良については、その原因をつきとめて改善することで解決します。ただ、環境が与える精神的ダメージによる体調不良には十分注意してあげなくてはなりません。
工事音の持続などが原因の体調不良や、引っ越し、多頭飼いになるなどの急な環境の変化が起こす身体への影響については、素早く原因をつきとめ、適切なケアをしてあげましょう。
2. 過剰なパンティングをする
わんちゃんにとって、住環境が与える影響はとても大きいです。ハァハァという過剰なパンティングをしている、温かい屋内にいるにも関わらずあきらかに寒さに震えていると言った場合は、その子にとって適切な温度下ではないということです。
真夏に自宅でクーラーをつけていても、犬にとって暑ければ、ハァハァと息を荒げたり、より涼しい場所を目指してうろうろしたりします。また、寒い時期に暖房をつけていてもガタガタと震えたり、布団にもぐりこんでじっとしているなどの場合は、洋服を着せるなどより一層の防寒も必要です。
毛皮に覆われたいわゆるロングタイプの子についてはさほど心配はいりませんが、毛の無い犬種は屋内にいる時でも冬は特に寒さ対策をしてあげることが大切になります。
3.よく吠える
これは、「吠え」についての事例です。無駄吠えや要求吠えはしつけで治ります。適切なしつけで、治してあげることが飼い主にとってはもちろん、犬にとってもいいことです。しかし、病気が吠えを促すこともあります。
何をしても無駄吠えが治らない子が、ふとしたきっかけで獣医さんの診断を仰いだところ、重度の肝臓疾患を患っていることが発覚し、治療後おさまったという例がありました。
このような場合は、吠えている時は飼い主さんを見てない、飼い主さんの声かけに反応しないなどの症状が見られます。また、犬にも痴ほう症を発症することがあります。この場合も、昼夜問わず吠えるようになりますので、おかしいなと思ったら獣医さんに診てもらうようにしましょう。
4.震える
さきほど、温度が合ってない場合震えることがあると書きましたが、痛みによる震えのサインがあります。
特に腹痛で激しい痛みを感じている場合は震えていることが多いです。抱きあげるとキャン!と悲鳴をあげたりするので、痛みによる震えの場合は比較的わかりやすいです。
ただし、震えるほど痛い場合は、すぐに命にかかわることもあるため、早急に病院に連れて行きましょう。夜間の場合は夜間診療を行っている病院に連絡して診てもらうようにしないと、手遅れになる可能性もあります。
まとめ
物言わぬ可愛いパートナー。たとえ言葉が通じなくても、心と心は通じあっているはずです。人間同士でも、言葉が通じない国では、「ボディランゲージ」が意外と通じますよね。ワンちゃんも同じです。
日頃から愛犬をよく観察し、小さなサインを見逃さないことが愛犬の命を救います。