私が動物看護師になったのは愛犬を飼ったことがきっかけ
我が家には15歳になるミニチュアダックスフントの、愛犬ルルちゃんがいます。
中学2年の時に何気なくお父さんとペットショップに行き、ふと一匹のダックスちゃんと目が合いました。その子が今のルルちゃんです。ずーっとこっちを見ていて凄くしっぽを振り、お父さんも私も一瞬でこれは運命ではないかと思ってしまいました。
けれど、犬何て買うつもりでもなかったので、家に一度帰って家族会議。お母さんに話をすると、「明日行ってまだその子がいたらうちに連れてきなさいと」言ってくれました。
翌日、お父さんともう一度ペットショップに行ったら、まだその子がいたんです!つぶらな瞳でまたこっちを見てきます。もうこうなったら連れて帰るしかありません。ここから私たちとルルちゃんの幸せで楽しい毎日が始まりました。
元気いっぱいでいたずらっこの愛犬ルル
毎日走りまわって、ごはんもいっぱい食べて、いたずらもいっぱいして、本当に可愛くて楽しくて仕方なかったです。ルルちゃんを飼い始めて、高校生になった私はある夢ができました。
それは動物看護師になることです。動物看護師になればルルちゃんが病気になった時、すぐに気づいてあげれて、彼女のために何かできたらどんなに幸せだろう。
そして、私は動物系の専門学校に進み、無事に動物看護師になることができました。実際の現場は楽しいことがばかりではありません。正直、辛いことの方がたくさんあります。
自分がこのままやっていけるのか、毎日がすごく不安でした。
ルルの様子がおかしいと自宅から電話があった
そんなある日、いつもの様に仕事をしていたら一本の電話が。母からでした。「ルルちゃんの様子がおかしい。ルルちゃんの様子がおかしい」しきりに震え、元気がなくいつも昇る段差が昇れない」と言うのです。
私の職場は自宅からかなり離れた所にあり、母に近くの病院に行くように伝え、私はひとまず業務に戻りました。仕事を終え、すぐ帰宅するとそこには元気そうなルルちゃんの姿が…。
母に聞くと私に電話した後、元気になったので様子を見ていたのだと言いました。私も少し安心し、ふとルルちゃんを抱くと、キャンッとどこか痛がり、何より体が熱い…。
やっぱりいつもと明らかに様子が変。元気そうにしているけど、私は翌日自分の病院へ連れて行くことにしました。
検査をしてみた結果、子宮蓄膿症だということがわかった
血液検査、レントゲン、エコーと検査をし、出た診断は子宮蓄膿症でした。子宮に膿が溜まる病気です。
本来この病気は幼犬期に避妊手術で、子宮を摘出すれば予防ができる病気なのですが、私は当時なるかわからない病気の為に麻酔をかけて手術する事に抵抗があったので、避妊手術はさせないでいたので、その病気になってしまったようです。
状態が悪く、ルルちゃんは即緊急手術となりました。いつもだったら、手術の助手をするのですが、自分の愛犬を間近に見る事ができなかったです。
手術が始まり、開腹すると子宮が破れ膿がお腹全体に溜まっていました。その為、腹膜炎も併発していました。
そして、手術は無事成功し、あとはルルちゃんの回復力にかけるだけでした。あと1日手術が遅れていたら危なかった。相当限界まで我慢してたんだな。と言う先生の言葉に涙が止まりませんでした。
もっと早くに気づいてあげれたら…。入院2日目。朝出勤し、ルルちゃんのもとへ行くと元気に歩き回り吠える姿が!
抗生剤も良く効き、回復力も早かったのです。先生がもう明日には帰っても問題ないと言ってくれ、翌日には元気に退院しました。
この時から、私は心から動物看護師という仕事に誇りを持てる様になりました。おかげで今も動物看護師の仕事を続けられています。
ルルちゃん、本当に頑張ったね。これからも長生きしてね。