【最新】ペット先進国ドイツのワンちゃん(愛犬)事情
ドイツと言えばペット先進国として有名な国です。そんなドイツ原産の犬種やドイツ流の犬の飼い方について、本記事では詳しくまとめてみました。
そもそもドイツってどんな国?
まずは簡単にドイツについておさらいします。ドイツはご存知の通りヨーロッパにある国で、正式名称はドイツ連邦共和国。人口は約8,100万人で、首都はベルリンです。
他に大きな都市としてはハンブルク、ミュンヘン、ケルンなどがあります。安くて美味しいビールとソーセージが有名です。またベートーヴェンやゲーテの出身国で、音楽・哲学・美術などのさまざまな分野で著名人がいます。また盛んなスポーツはサッカーで、FIFAワールドカップではドイツ代表が過去に4回優勝しています。
ドイツ原産の4大ワンコ
つぎにドイツ原産と言われている世界のワンちゃんをご紹介します。
1.ジャーマン・シェパード
大型犬で、訓練性能が高く警察犬としても大活躍。ドイツでの犬種登録数はなんとナンバーワン。ドイツでは特に郊外に行くほど大型犬が好まれる傾向があります。住宅事情もあり、トイプードル、チワワ、ダックスフンドなどといった小型犬が好まれる日本とは傾向が異なりますね。
2.ダックスフント
日本でも大人気のダックスちゃん、実はドイツ原産です。もとはアナグマ猟などで活躍していた狩猟犬だったようですが、今ではその可愛さ、愛らしさで愛玩犬として大人気です。
3.ドーベルマン
凛とした表情が特徴の大型犬、ドーベルマンもドイツ原産。見た目とは裏腹に実は温厚で優しい性格なのも人気の秘密ですね。
4.ポメラニアン
意外や意外、ポメラニアンはドイツのポメラニアン地帯出身です。ふさふさした毛並みとつぶらな瞳が特徴的。とっても愛らしいですよね。
他にもミニチュア・ピンシャー、ロットワイラー、ボクサーなど世界中で愛されているたくさんのワンちゃんがドイツ原産です。
我が家のミニピン(下記画像)もドイツ原産なんですね。
ちなみにうちではフレンチブルドッグも飼っていますが(下記画像)、そちらの原産はお隣フランスらしいです。
ドイツはペット先進国!こんなに違う「ペット」の考え方
このように、ドイツは古くから犬をパートナーとして飼育してきた歴史があり、目的に応じて様々な犬種が品種改良して作出されてきました。
そして現在では犬は「物」ではなく、その権利も法律でしっかりと守られています。民法で犬が「物」と規定されている日本とは発想が異なりますね。
犬の飼育スペースは野外・野内ともに規定があり、規定を満たさないサイズの空間に犬を閉じ込めることは法律で禁止されています。
またそもそも室内でクレートやケージで犬を飼うといった発想がなく、室内フリーでの飼育が基本です。日本とは住宅事情などといった環境が異なるので単純比較は出来ませんが、ケージなどでワンちゃんを飼うことが多い日本とはかなり異なりますね。
さらに、犬を散歩に連れて行くことは飼い主の義務で、違反すると罰せられます。あまりにも長時間のお留守番も禁止です。
それから犬も公共交通機関を使用することができるので、電車やバスなどにワンちゃんがいる姿を見ることができます。さらに街中のお店でも、認められている場所であればワンちゃん同伴で入店することができます。
日本でも徐々に飼い主のしつけに対する意識は高まってきている
このようにかなり犬の認められている行動範囲が広いドイツですが、その前提はワンちゃんがお利口に過ごせることですよね。筆者も以前訪れたベルリンの街中で、小型犬のワンちゃんがノーリードで飼い主さんにぴったりくっついて歩いている姿を見たときは驚きました。
ドイツでは犬の躾に飼い主が積極的に関与するのが普通で、犬だけではなく人間も躾について学ぶのが当たり前のようです。犬と人間は異なる生き物であり、人間と「区別」はされていますが、異なるからこそ犬の権利を守るという発想があります。またそれに基づいて法整備がなされています。
日本でも近年、犬のしつけの重要性に対する考え方が普及してきました。もう外飼いの番犬の時代ではなく、家庭内でともに生活するパートナーとして犬の存在がありますね。またそれに従いドッグカフェ、ドッグラン、ワンコ同伴可能な旅館やホテルなど、犬の行動範囲も広がりつつあります。
犬の行動範囲が広がるにつれて犬の躾の重要性も高まっています。プロのドッグトレーナーに犬だけはなく、飼い主も躾を学ぶことが最早当たり前ですね。
私が以前参加したパピークラスでも、ワンちゃんの躾の仕方、社会化の重要性についてなどを飼い主がプロのドッグトレーナーから教わりました。そしてトレーナーのレッスンに従って、ワンちゃんを一生懸命しつける飼い主さんの姿が目立ちました。
まだパピーの頃に近所のパピークラスに参加したときの愛犬。幼いながらに頑張りました。
まだペットショップでの生体販売が法的に可能で、ペットの権利など課題も残っている日本ですが、徐々にペットと人間の共存する社会が実現しつつあります。
同じくペットを愛する国ドイツ、これからもいいところをたくさん見習って行きたいですね。