1. ホーム
  2. ワンちゃんの健康
  3. ≫犬の幹細胞治療とは?気になる費用や効果・副作用の話
記事内に商品プロモーションを含む場合があります

犬の幹細胞治療とは?気になる費用や効果・副作用の話

犬の幹細胞治療

近年、再生医療という言葉をよく耳にします。治療が難しいと言われる病気でも回復できる可能性があり、苦痛を伴わない事から、もっとも注目されている最先端医療です。

私たち人への医療でも再生医療は注目されており、先進医療として厚生労働省に認定されています。そして、わんちゃんの治療法の新しい分野として広がっている犬の幹細胞療法について調べてみましたので、今回の記事ではその内容をご紹介します。

再生医療とは

幹細胞治療の研究

犬自身の細胞を体外で培養し、体に戻してあげることによって、ケガや病気の治療に役立てる治療法を再生医療(細胞治療)といいます。

事故や病気で失われた組織や機能を取り戻す治療法として、世界中で注目を集めています。従来では治療が困難だったケガや病気も、再生医療で治療の可能性が広がるのです。

スポンサーリンク

幹細胞とは

いろいろな器官や臓器に変化する(分化する)細胞が動物の体の中には存在しており、この細胞のことを幹細胞(かんさいぼう)と言います。骨髄(こつずい)や脂肪組織の幹細胞は筋肉、心筋、血管、骨、軟骨に分化します。

幹細胞療法とは、わんちゃんから採取した幹細胞を体外で培養し、わんちゃん自身の体に戻すことで、ケガや失われた臓器の再生を行なう療法です。

幹細治療法の種類

治療には2種類の幹細胞を利用します。1つ目は骨髄液に含まれる骨髄幹(こつずいかん)細胞を用いる、骨髄幹細胞療法です。骨髄液を採取し、幹細胞を培養し細胞の数を増やし、犬の体内に注射か点滴で戻す治療法です。

2つ目は皮下脂肪に存在する脂肪幹細胞を少量採取し、特殊な酵素液で分解して細胞を培養し、細胞を増やした後に同じく、体内に注射か点滴で戻します。

骨髄や皮下脂肪の幹細胞は神経細胞、骨細胞、軟骨、筋肉、血管を作る細胞に分化します。わんちゃん自身の細胞から、失われた組織を再生する治療方法です。

どのような病気に効果があるか

骨折・骨折癒合不全

ブルドッグ

事故やケガで骨が欠如したり、骨が完治しないケースがあります。幹細胞が骨周辺の骨細胞、骨膜を作る細胞に分化します。栄養を運ぶ血管にも分化するため、骨折部位の修復が期待できます。

骨の形成が確認できた症例

事故で足の骨の一部をなくしたわんちゃんの幹細胞療法では、約2ヶ月でレントゲンで骨の再生が確認でき、5ヵ月後には骨の一部が癒合し、その3ヵ月後にはギブスなしで歩けるようになったと報告されています。

骨髄損傷

骨折や脱臼、椎間板(ついかんばん)ヘルニアなどの要因から脊髄(せきずい)に影響を受け、歩行困難や下半身麻痺などが起こります。幹細胞が血管に分化して、損傷部分の血流が改善することで神経細胞の動きを補助をしたり、脊髄全体を再形成するといわれています。

椎間板ヘルニアを克服できた症例

ヘルニアを再発した、後ろ足が不自由な犬に幹細胞療法を行ったところ、7日ほどで動かなかった足が少し動くようになり、歩行可能になりました。2回目の投与後には長い時間歩くことが可能になり、3回目の投与後は室内で以前のように歩いたり、遊ぶことが可能になったと報告されています。

炎症性関節炎

ダックスフンド

関節部分の骨膜や軟骨が傷つき、炎症をおこして関節炎がおこります。幹細胞が新たな骨膜や軟骨を形成し、炎症や痛みの緩和が期待できる治療法です。

薬が必要なくなった、関節炎

関節炎から歩行が困難となり、痛みが出ているので薬を飲んでいた犬が幹細胞治療を行いました。皮下脂肪から幹細胞を採取し、関節に移植を行なったところ、経過が良好で1年以上薬を飲んでいないことが報告されています。

副作用について

わんちゃん自身の幹細胞を使用するので、副作用が極めて少なく、わんちゃんへの体にも精神的にも負担が少ないのが特徴です。

幹細胞療法の流れ

短時間の局部麻酔または全身麻酔を行い、骨髄細胞または皮下脂肪を少量採取します。2週間ほどかけて幹細胞を培養し、1時間かけて点滴で患部へ直接投与します。

7日~10日後に2回目の投与を行い、さらに7日~10日後に3回目の投与を行います。期間はおよそ1ヶ月ほどかかります。(3回投与の場合)

費用について

幹細胞治療の費用

初回の骨髄幹細胞の採取と移植で13万円、2回目、3回目は7万円ほどかかる病院が多いようです。わんちゃんの病状や投与回数、療法の種類によって異なるため、病院でよく確認することが大切です。

まとめ

外科手術、投薬療法が必要な病気はたくさんあり、リハビリを頑張っても歩行や日常動作が困難なわんちゃんは、たくさんいるのではないでしょうか?

私の家の愛犬も関節炎で手術を受けましたが、後ろ足はびっこを引いたままで、日によっては散歩を嫌がることがあります。定期的に病院でリハビリや指導を受けていますが、改善は見られていません。

以前のように元気に走り回ったり、散歩をして欲しいと願い、サプリメントやマッサージを行なっているのが現状です。今回、再生医療として負担のない幹細胞治療があると知り、ぜひ受けてみたいと思いました。

そこでネックなのが医療費なのですが、歩きづらそうにしている足のことを考えると、前向きに検討したいですね。これからも進化する再生医療なので、医療費の改善や普及など期待しています!

スポンサーリンク

記事が参考になりましたら、ぜひシェアをお願いします。

【注目!】安全でおすすめのドッグフードランキング

ドッグフードおすすめランキング
愛犬が健康で長生きをするために、安全でおすすめのドッグフードをランキング形式で紹介中。
Copy Protected by Chetan's WP-Copyprotect.