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犬用のカラーリングって安全?それとも危険?【徹底調査】

カラーリングした犬

トリミングに行くとカラーリングをしているワンちゃんを見かけることがあります。ほっぺの部分をチークのようにほんのりピンクにしたり、お尻やしっぽの一部分に色をつけているワンちゃんもいて、アクセサリー感覚で取り入れることが可能です。

ドッグショーなどではカラーリングを競う部門もあり、色とりどりのわんちゃん達を見ることが出来ます。「面白い!可愛い!」と思う反面、わんちゃんたちへの健康被害は無いのだろうか?と、ふと心配になりました。

そもそも、カラーリング剤の原料って何なのでしょうか?私達人間もカラーリングを美容室で行いますが、同じように気軽に取り入れても大丈夫なのか?など、気になる犬のカラーリングについて調べてみました。

4つのカラーリングの種類とそれぞれの特色

1.ヘアカラー

ヘアカラーは酸化染毛剤のことをいい、パラフェニチレンジアミン、アルカリなどを混ぜた1剤と、過酸化水素の混ざった2剤を合わせることで、酸化染料で染めると同時にメラニン色素を分解し脱色させます。

毛の内部にまで浸透させることができ、色の定着効果が持続するのが特徴。酸化染料はかぶれやアレルギーを引き起こす場合があります。

2.ヘアマニキュア

ヘアマニキュアは主に酸性染毛料のことをいい、メラニン色素は脱色せず染料が柔和に浸透します。石油原料のタール系酸性染料が毛を形成するケラチンタンパクとイオン結合し毛の表面を着色し、成分は毛の表面部分にしか浸透しません。

また浸透性を上げて色持ちを良くするために、ベンジルアルコールやエタノールといった溶剤が使われていることもありますので、地肌に溶剤が付着しないように離して染めることが必要です。

3.ヘナ

ヘナは植物の粉を水に溶き、ペースト状にしたものを毛に塗ります。植物性由来のため、安全性は高いですが、オレンジ色にしか染まりません。それ以外の色に関しては、ヘナに酸化染料などの溶剤を混ぜていますのでヘナだからといって100%安心ではないです。

4.カラーリングシャンプー

一度に染まらず、何度かシャンプーをしているうちに色がついていくものです。全身カラーリングに用いられることが多いです。

ヘナ入りなどの無添加シャンプーもありますが、酸化染料が入っていたり、洗浄力を高めるために化学染料が使用されている場合もあるので、ヘアマニキュアと同じ染毛料として考えるほうが良いでしょう。全身に使用した場合は、洗い流すときに目や口などの粘膜に溶剤が入ることがありますので、注意してください。

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犬がカラーリングしても大丈夫なの?

カラーリングする犬

カラーリングの方法により異なりますが、1ヶ月~2ヶ月ほど持ちます。カラーリングの成分は人間が使用するものとほぼ変わりません。しかしワンちゃんは人間と違い、毎日シャンプーをしないのでカラーリングの持続は長いです。

カラーリングの毒性

毒

ヘアカラーの酸化染料やヘアマニキュアに使われているタール系色素は、発がん性物質が含まれているといわれています。

ヘアマニキュアに含まれているパラフェニレンジアミン、メタフェニレンジアミン、パラフェニレンジアミンなどのジアミン系成分については、国際がん研究センターやアメリカの国立がん研究所で、注意しなければならない成分として注意喚起されています。

また、同じように含まれているタール系色素などの合成着色料については、カラーリング剤以外にも化粧品や食品にも使用されており、アメリカや北欧では使用禁止になっていますが日本では使用可能です。私たち人間でも、がん発症のリスクが高まると危惧されている成分が入っているのですから、小さなワンちゃんたちへの影響は否めません。

アレルギー発症のリスク

アレルギーの犬

カラーリング剤の酸化染料に含まれているジアミン系染料が原因となり、かぶれ、湿疹、呼吸困難、意識障害などの症状が出る可能性があります。

また、酸化染料は洗い流す際にアンモニアが発生するため、わんちゃんが吸い込むと気分が悪くなったり、呼吸障害が起こる可能性も考えらられます。また、自宅に戻った後にわんちゃんが身体を舐めてしまうと、薬剤が口に入り込みアレルギー反応がでることもあるんですね。

ヘアマニキュアやカラーリングシャンプーには、酸化染料(ジアミン系染料)が含まれないため、毛が痛みの予防や、かぶれにくさから取り入れているサロンが多いです。浸透性を上げるために配合されている、ベンジルアルコールやエタノールは毒性が低いといわれていますが、皮膚刺激がゼロではありません。場合によっては合わないワンちゃんもいます。

ヘナはアレルギー反応が出にくいと言われていますが、ジアミン系を含んでいる物はヘアカラーと一緒なので注意が必要です。使用する前に無添加であるかを確認してください。

しかし無添加であっても、人によって大豆やお米へのアレルギーがあるように、ワンちゃんも何にアレルギー反応が出るかわからないので、全てのワンちゃんにヘナが100%安心とは言い切れないでしょう。

そしてワンちゃんへのカラーリングは毛や皮膚に影響を与えるため、薄毛になることがあります。カラーリング剤やシャンプーの匂いに敏感なわんちゃんは自宅に戻っても、落ち着かない、毛を舐めてばかり居る…などのストレス行動が出る場合もあります。

どうしてもカラーリングをしたいなら、サロン選びに注意しよう

ワンちゃんへのカラーリングはサロンによっては「犬の体に負担をかけたくない。」「安全性が確認されていない。」という点から、カラーリング自体を行わない所も多くあります。

実際にサロンでカラーリングを行っているところも、足元や耳の先など面積が少ない部分のみに使用し、根元まで染めないように気を付けているため、トラブルは起きにくいようです。ヘアマニキュアやカラーリングシャンプーの酸性染料は毛の上から着色をするだけで、脱色剤ではないので、毛への負担も少なく済みます。

ワンちゃんたちへの負担を減らす原料を使用したり、安全面を配慮したカラーリング技術により病気の部分を隠してあげたり、毛の艶が戻るなどのメリットもありますからね。

まとめ

ワンちゃんのカラーリングについてまとめてみましたが、いかがでしたか?

最近はインターネットやホームセンターでも、自宅で簡単に出来るカラーリング剤が販売されていますが、どのような負担やアレルギー反応が出るか分からないため、心配な場合は使用を控えるべきです。

それでもカラーリングをしたい場合は、信頼できる獣医さんやトリマーさんに相談してからにしてください。

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